ペルシア湾、東京、沖縄、マニラ40年(その7)    | マイケルアメーバのブログ

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自作本のホンの一部抜粋

食べ物、酒 沖縄と共通する料理

フィリピン諸島は北半球の亜熱帯地方に位置します。沖縄諸島もその亜熱帯

地方の最北部にあります。そしてそこに生きる動物、魚介類また自生する

植物も同じものがあります。またそこで生きる人々の生活も一部近代化

された面もありますが、両者とも今も亜熱帯地方に共通した昔からの生活

慣習が残っています。従って、沖縄とフィリピンには、名は違えども共通

する料理があることは至極当然であります。我々にとっては珍しい料理

ばかりです。沖縄とフィリピンに長年住んだ私がご紹介します。

「沖縄」と「フィリピン」に共通する料理です。

(1) Dinuguan 豚の血とハツの煮込み。沖縄の「シーイリチー」と同じ。

豚の生き血とその内臓のハツ(Lanuman Loob)に玉ねぎ、ニンニク、

生姜を炒めた風味味を付けた塩味のスープ。沖縄ではその風味味を付けず、

大根、人参を入れて同じく塩味のスープにします。

その風味味も大根、人参も豚の生き血の生臭みを消す役目をするものだと

思う。ハッキリ言って特別にうまいものではないが、異郷の食文化を経験

するために一度は試してみた方がいいかもしれない。

これらの料理は、豚を始末した時に無駄に捨てる部分が無いよう、

スミからスミまで利用する生活の知恵からできた料理であると思います。

(2) Gisadong Ampalaya ニガウリの炒め物。沖縄の「ゴーヤチャンプル」と

同じ。沖縄のゴーヤチャンプルと違うところは、デンマーク産のポーク缶詰

は使わずシンプルにニガウリを輪切りにして塩味で卵でとじるだけです。

シンプルな料理ですが、アッサリしておいしい。チョッと物足りない時は、

トマト、玉ねぎ、ニンニク、豚肉などを入れます。

ゴーヤチャンプルについては「沖縄編」で書きましたが、下記ご参考まで。

<引用>

本土から来た観光客がNHKの連ドラ「ちゅら(美ら)さん」などの影響で

「沖縄ではチャンプル食べなきゃとかゴーヤをおみやげに買っていこう」とか

ミーハーのように宣っているが、もともとウチナーの食べ物はすべて「貧困」が

源になっていることを誰も知らずそして言わない。

とにかく腹の足しになり、栄養補給になるおかずを作ろうと思ったら、裏の畑に

ゴーヤーがぶらさがっている。そして暗い台所の片隅の段ボールの中にデンマーク人

も食わない柔らかくて脂の固まりのデンマーク製ポーク缶詰が埃をかぶっている。

唯一新鮮な材料は卵であるが、これも家の外で走り回っている鶏を蹴飛ばして

追い払えば卵の二三ケはころがっている。

二三回沖縄に来ただけでチャンプルはおいしいとかゴーヤーは栄養満点などのセリフ

を言わない方がよい。バカにされるか疑われるだけである。

因みにデンマークはポーク缶詰生産量の5割以上を日本に輸出し、その9割以上が

沖縄県で消費されているという。