MLBで誤審を連発し、史上最悪の審判と言われたアンヘル・エルナンデス氏が29日、審判からの引退を表明した。

 

1991年にMLBの審判としてデビューしたエルナンデス氏は、キューバ出身で、オールスターゲームに3度、ワールドシリーズに2度出場経験を持つベテラン審判だが、ヤンキースのエースだったCC・サバシアが登板後、「球審が酷かった。彼は一塁の塁審でも酷かったし、プレーオフで審判をしているなんて驚き。プレーオフの場にふさわしくない審判だ」と批判するなど誤審が多く、「野球界で最も物議を醸した審判員」とも紹介された。

 

引退の理由について「家族と過ごす時間を増やしたいと思うようになり、引退することを決めた」と語っているが、持病の腰痛で昨年は10試合しか出場しておらず、今年も5月9日のホワイトソックスVSガーディアンズ戦を最後に、審判としてグランドに立っていなかった。

 

よく審判は目立ってはいけない、目立たないのが良い審判だと言われるが、エルナンデス氏はまさに正反対の審判ともいえるが、MLBによると、意外にもさほど誤審は多くないとされており、注目されている場面でやらかしたため目立ってしまったのかもしれない。