ハネムーン  | 20031214153606

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月5本くらいを目標に・・・

1915.ハネムーン 12月19日(金) 映画館

新人女性監督のホラー映画。新婚旅行でカナダの湖のほとりの小屋にやってきた夫婦だが、ある夜に妻がいないと思ったら森で裸で立ち尽くしていて、太ももの付け根に咬まれた跡があり、何があったか覚えておらず夢遊病だと言い張る。そこから徐々に妻の様子がおかしくなり、コーヒーを挽き忘れコンロに油を敷き忘れ、昔の記憶はあいまいになって行動も以前と異なって、セックスも拒むように。近くのレストランで再開した幼馴染とできているのかなどと疑う夫だったが、そこの奥さんにも同じ症状があり、幼馴染の血が付いた帽子が見つかる。森を出て街に行き助けを求めようとする夫だが車の鍵を隠され、妻の膣内からは大きな寄生虫が出てきて、そして妻はあの時何者かが体内に侵入してきて乗っ取られ消えてしまうと告白。夫を隠さないととか言い出したら、夫を殴打してボートで湖の真ん中に連れて行き、錨を脚に付けて水中に隠してしまった。そして肌がボロボロになって爬虫類みたいに外見も変わってきたところでレストランの奥さんが迎えに来て、一緒に森の中にいくと光のなかに寄生虫の主がいて、終わり。これから宇宙人の仲間になるのか餌になるのか奴隷になるのかとかはご想像にお任せ。

小品ながらよくまとまっていたと思うが、とにかく話が暗くて救われないので、もう一度観る気にはなれない。

もっと違う方向性、乗っ取られた妻が消えていく切ない方向なり寄生虫と戦うホラーアクションなり実は夫が狂っていた方向なりあったと思うが、こういう徐々に妻の様子がおかしいことを確信していくが、決定的な行動はとれないみたいな調子は、女性監督らしい演出ということかしら。

よくまとまっているなと思ったのは、序盤の結婚ビデオや、子宮や子供についての言い合い、しょっちゅうセックスするふたり、ボートの上でのやり取りがちゃんと回収されているから。映像もしっかりしていて思ったよりスタッフも多かったから、そこらへんもちゃんとしていたなという印象。

妻が壊れていくさまは、宇宙人、寄生虫と謎のものにより操られているということで適当に説明がついてしまうが、さすがにレストランに侵入してパソコン付けて監視カメラのログをみてそこの奥さんが夜中にフラフラ出て行ったのを確かめる流れは強引過ぎるだろ、と思った。

そこでレストランの旦那の死体が主人公のすぐそばにドーンとあって、というのがありがちな演出なのだが、来るか来るかと思っていたら来なかった。来るかと思って怖かった。ここらへんが女性監督らしい演出ということかしら。

設定としては、寄生させて人体をのっとる。寄生虫が命令する形になり、本人の意思が徐々に失われていく。そのために、セックスを避け、コーヒーやバターなどを忘れ、記憶も結構曖昧。このあたりを、設定が詰められていないとみるか演出のさじ加減と観るか…、それによって入って行けるかどうかがわかれそう。

夫を殺す時に湖に隠すという言いまわしをしたり、最後はぼーっと結婚ビデオを眺めていたりするところからは、妻の人間としての一面が支配されつつも残っていて、それを利用されて夫を殺したり、最後に自分の残した唯一のものにしがみついているという一面が見えて、そう思うとめちゃ悲しくて切ない。このあたりの観方は結婚してからはっきりと変わったところ。

観客としては、何か超自然的なものによって妻がおかしくなったということが判るので、夫が、ほかの家にいた妻の幼馴染を疑ったりする下りは余計なのだが、まあ面倒くさくならない程度にとどめられていたと思う。

中盤から明らかにバッドエンド、少なくとも妻は助からない方向に転がっていくので、それを追っていくだけでとにかく気が重たくなった。それでいて最後は切ないし。

ハネムーン(HONEYMOON)
【カナダ】(2014年 87分)
監督: リー・ジャニアク
製作: パトリック・ベイカー/エスメ・ハワード
脚本: フィル・グラツィアデイ/リー・ジャニアク
撮影: カイル・クルーツ
音楽: ヘザー・マッキントッシュ
出演: ローズ・レスリー/ハリー・トレッダウェイ


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