1913.カジノ・ロワイヤル 12月8日(月) CATV
1954年のテレビ番組として、初めて『007』が映像化されたという記念碑的な作品。テレビ番組『クライマックス』の一話として作成され、冒頭に司会が出てきて作品と主演を紹介して、それではご覧くださいてな具合でスタートする。当然白黒。
カジノにやってきた男がいきなり銃撃されるところからスタート。それが主人公のボンドで、危機一髪助かったボンドはカジノ内で諜報部員と接触、共産党の幹部ル・シッフルが金を使い込んだのをカジノで取り戻そうとしているので逆に負かせて破滅させろとの指令を受け取る。ル・シッフルは、ボンドのかつての恋人を武器にするが、ボンドはそれを見抜いてバカラの勝負でル・シッフルをやっつける。その後、恋人を人質にとられてホテルの部屋に閉じ込められるが、何とか逆転し、警察に引き渡してハッピーエンド。
さすがに60分の枠なのであっという間。また、昔の番組らしく、カジノも結構あっという間だし、アクションもシンプル。まあそれはそれで観やすいものだと思うが、今作の場合は予算の兼ね合いか画面があんまり動かないのでこじんまりとした印象が強まっている。カジノの場面に動きがないのはともかく、部屋での乱闘も敢えて画面外で動かしているのか、画面外で済ませてしまったのか判断に苦しむ。仕込み杖のおじいさんが、金を調達するときに奪おうとしては店員に邪魔をされ、勝負に勝ったボンドを襲おうとしては普通に返り討ちに合うというのは、もはや微笑ましくもあった。
諜報部員が工面したお金をいきなり溶かしちゃったが、恋人が実は諜報部員で大金をさらに工面してそれで勝負に勝つ、というところをもうちょっとゆっくり示してくれても良かったかなあ。サポート役の諜報部員はなんか凄く良い人そうで、良かった。
構成として良かったのは、諜報部員と接触するときにバカラの説明をするという体で2人でテーブルで話し込むという展開。バカラのルールもあわせて説明されるところが上手。
ヒロインが、ボンドを愛しながら敵に使われるというお決まりの設定だが、こういう時にボンドとヒロインは互いに信頼しているというところに裏切りがないのが、判りやすくて好き。最近の映画だと、敵味方がシンプルじゃあないから観ていて疲れる。
カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)
【米】(1954年)
監督:ウィリアム・H・ブラウン・ジュニア
出演:バリー・ネルソン/ピーター・ローレ/リンダ・クリスチャン/マイケル・ペイト
ジャンル他:tスパイ、t原作、tシリーズ、tアクション、t白黒、