1909.カウボーイ&エイリアン 11月20日(木) DVD
ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード主演のSF西部劇。記憶をなくし、腕に金属の腕輪を付けた状態で荒野で目覚めた主人公のクレイグは、街に流れ着くとその街は牛飼いのフォードの支配する街で、そのバカ息子にちょっかいを出したうえに指名手配されていたため保安官に捕まったクレイグだが、その夜にUFOが襲来して街を破壊して人を攫っていった。クレイグやフォードは謎の美女とともにそれを追い、美女の正体は異星人で敵は金を目的にした侵略的宇宙人だと判り、本拠地の宇宙船にインディアンらとともに攻撃を仕掛け、無事囚われた人々を救出、謎の美女は宇宙線を丸ごと破壊すべく自らを犠牲にして終わり。
B級でしょぼそうな感じがしていたが、思ったよりも面白かった。話がシンプルで、西部劇の映像もしっかりしているのがよくて、現代劇と違って西部劇だと細かい捻りとかとくになくても楽しめるというのが大きい。映像としては、昔の西部劇に無いものとして、夜の映像、松明の明かりだけの映像は新鮮だった。最後は荒野でエイリアンとインディアンとが銃や槍での肉弾戦を行うのだが、なんか自然に溶け込んでいて改めて思い直すと笑える。撮影現場を想像するともっと笑える。それにしてもやっぱり西部の荒野は映画によく映える。
SF的な造りこみという点ではたいして観るものはなくて、エイリアンの造形はグロテスクだけどいまいち機能的にはよくわからない。光に弱いとか言われていても最後は外で戦っているし、武器は腕輪だけ。捕まった時に実験台としていろいろいじられたり、囚われた人が光のもとに集められ保管されていたりするのはちょっと面白かったが、それくらい。西部劇の時代にSF的武器というミスマッチについて、もうひとつエピソードとかあっても良かったのかも。悪玉の金持ち、保安官、インディアンが結集して立ち向かうという構成は目新しさがあるが、まあ想定の範囲内。
途中でインディアンに会って謎の薬で記憶を取り戻し、また一度死んだ美女が荼毘に伏したら甦ったり、このあたりは超常現象をそのまま受け入れようとする前科学的時代の価値観が垣間見えて、ちょっと印象に残った。そこまで考えて設計されているかは疑問だが。
ラスト、街が無事に発展を遂げ、クレイグはフォードに右腕として誘われるが一匹狼を貫いて終わり。エイリアンが金を回収していてそのため金鉱を見つけていたという設定は、ラストにハッピーエンドをもたらす上手い構成だった。これで街に帰ってきて寂れたままだったら寒いものな。
女の人がエイリアンだというのは、『スペースバンパイア』を思い出した。主人公が、エイリアンだと知っていても未練たらたらなのが笑える。
カウボーイ&エイリアン(Cowboys & Aliens)
【米】 (2011年 122分)
監督:ジョン・ファヴロー
助監督:テリー・J・レナード〔スタント〕
キャスト:ダニエル・クレイグ/ハリソン・フォード〔1942年生〕/オリヴィア・ワイルド〔1984年生・女優〕/サム・ロックウェル/ポール・ダノ/ウォルトン・ゴギンズ/アナ・デ・ラ・レゲラ
声:小杉十郎太/磯部勉/小松由佳/家中宏/平川大輔
脚本:スティーヴ・オーデカーク/ロベルト・オーチー/アレックス・カーツマン〔脚本〕/デイモン・リンデロフ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影:マシュー・リバティーク
製作:ロベルト・オーチー/アレックス・カーツマン〔脚本〕/デイモン・リンデロフ/ブライアン・グレイザー/ロン・ハワード
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ/ジョン・ファヴロー/ライアン・カヴァナー
配給:パラマウント・ジャパン
特撮:ILM/Industrial Light & Magic/ロジャー・ガイエット/クリーチャー・エフェクツ社
美術:スコット・チャンブリス/ダニエル・T・ドランス
衣装:メアリー・ゾフレス
編集:ダン・レーベンタール/ジム・メイ[編集]
スタント:ケイシー・オニール
ジャンル他:tSF、t西部劇、t宇宙人、tアクション、tB級、