853.グッドモーニング・グッドバイ 2月28日(土) ビデオNo.664『ファスター・プッシー・キャット キル!キル!』のラス・メイヤー監督作品。エロス界のフェリーニと呼ばれるだけのことはあった。結構面白い。冒頭、いきなり全裸で野原を駆ける女性。この映画のテーマを話すナレーション。『ファスター~』と被っているがかなり冒頭から飛ばしている。中身は、アメリカの片田舎が舞台で、金持ちだがEDな親父と、街中の男と寝る後妻と、田舎娘な一人娘。それに男らしい性欲の強い愛人や娘の彼氏などが絡む。登場人物は計11人。冒頭のヌードの女性を合わせて11人きっかり。要は愛のあるセックスの素晴らしさをうたって家族再生を描いているのだが、いやはや何かカラッと見せきる面白さがあって一気に観られる。欲望のままに寝る後妻や愛人の姿、ただ男性機能が弱いというだけで縮こまって踏み出せない親父の姿は結構鮮やかに描写されていて、B級テイストの全体の雰囲気にも良くあっている。性欲の破廉恥さに労働者が妻を寝取られ、娘とその彼氏も道に迷う。そこに自信を取り戻した親父が、そう戦わなければならない時に立ち上がる終盤の展開は、こう書くほど人間賛歌という感じではなくむしろ単なる喧嘩映画の様相だが、なかなか悪くない。中盤に一回、妻を寝取られた男が戦いを挑み負ける場面が少し効いている。田舎娘の最新型と紹介された一人娘、処女の扱いがどうなのかイマイチ判らなかったが、継母や彼氏の姿勢に焦りと苛立ちの蓄積があったのだろうか、ここら辺は良く判らん。娘を寝た男を親父が倒した後は、妻とよりを戻してハッピーエンドという感じだが、娘はどうなったのかほったらかしなのがちと不満。まあ話の主軸は夫婦なので良いのかも知れないが。しかし金持ち親父の精力を戻した森の魔女が適当というか強引すぎて最高。★★★ 鮮やかな人間描写と人間賛歌がエロスの合間に見え隠れして抜群に面白いグッドモーニング・グッドバイ/草むらの快楽(旧題)(GOOD MORNING...AND GOODBYE!)【米】(1967年 78分)監督: ラス・メイヤー 脚本: ジョン・E・モーラン 撮影: ラス・メイヤー 音楽: イゴー・カンター 出演: アレーナ・カプリ/スチュアート・ランカスター/パット・ライト/ドン・ジョンソンジャンル他:tエロ、tB級、tドラマ、評価:★★★☆