1011.愛の亡霊 9月21日(月) 映画館大島渚監督のエロサスペンス。昭和初期くらいの田舎が舞台。一回り年下の男に惚れられて亭主を絞め殺して古井戸に投げ込んだ女が、亭主の亡霊と巡査の追跡に怯えるという話。ちょっとNo.726『東海道四谷怪談』みたいな感じ。亡霊の恐ろしさとはあんまりなくて、それよりも追い詰められた男女の愛情と肉欲みたいな密度の高い空気が印象に残る。主人公の吉行和子が、特に方言混じりなところが凄く可愛い。それだけの映画という気もするが、映像もドラマ部分も結構面白い。古井戸に落葉を投げ入れる映像の美しさは抜群だし、亡霊が現れる場面の音楽も最高に素晴らしい。徐々に恐怖に心身を犯されていく主人公の描写が、相手の男を求める姿、娘に家を去られる場面などで見事に描かれている。しかし藤竜也が吉行和子の26も年下という設定にはかなり無理があるのでは、どちらもそうは観えないが。★★★ 怪談をベースに男女の極限の愛情と肉欲を描くその鮮やかさと濃さが良い愛の亡霊(Empire Of Passion)【日・仏】 (1978年 108分)監督:大島渚キャスト:吉行和子/藤竜也/田村高廣/佐藤慶/伊佐山ひろ子/新屋英子/殿山泰司/山本麟一/小林加奈枝/佐々木すみ江声:佐々木すみ江脚本:大島渚音楽:武満徹撮影:宮島義勇製作:アナトール・ドーマン/若松孝二/若槻繁配給:東宝東和美術:戸田重昌編集:浦岡敬一照明:岡本健一[照明]ジャンル他:t恋愛、tホラー、t時代劇、tエロ、t音楽、