東京暮色 | 20031214153606

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月5本くらいを目標に・・・

1171.東京暮色 2月28日(日) BS原節子主演の小津映画。しかしいつもの嫁入り映画ではない。小さい頃に出て行った母と出会ったことで自らの出生に疑問を持ち、妊娠という問題も抱えている妹と、それを案じる姉、父のドラマ。いつもののんびりした感じはなく、繋がりたくても繋がらない親子の関係が悲劇的に描かれている。とはいえ悲劇として訴えかけるというよりも、バラバラになる、というかバラバラである家族がこれからも日々を送り続けることを淡々と切り取ったという感じかな。嫁入り映画の構造は、強く繋がっている親子、すでに分かれなければいけない時期、状況、そして分かれていくという3要素が基本。そう考えれば、強く繋がっているという点はともかく、冒頭からすでに分かれていた家族がやはりバラバラになったということを描く本作も基本スタンスというか切り口は不変なのかな。妊娠を描いた映画としてNo.837『レボリューショナリー・ロード』を思い出した。原節子の表情を消した姿はまさにケイト・ウィンスレットだし、妊娠したのは有馬稲子だけど。妹の事故や死ぬ場面を省く一方で、列車で娘を待つ母の姿が延々と描かれるあたりのメリハリというか構成は非常に効果的。★★★ バラバラな家族を淡々と描き悲劇的だが描き方は丁寧でスッと心に入る東京暮色【日】 (1957年 140分)監督:小津安二郎キャスト:原節子/有馬稲子/笠智衆/山田五十鈴/信欣三/田浦正巳/高橋貞二/須賀不二夫/浦辺粂子/三好栄子脚本:小津安二郎/野田高梧音楽:斎藤高順撮影:厚田雄春/川又昂企画:山内静夫配給:松竹美術:浜田辰雄衣装:長島勇治編集:浜村義康録音:妹尾芳三郎ジャンル他:tドラマ、t白黒、t女性、tラスト、