1186.真昼の用心棒 4月10日(土) 映画館ルチオ・フルチ監督のマカロニ・ウエスタン。数年振りに地元の町に帰ってきた主人公は、スコットとその息子に牛耳られる町を観て憤り、単身乗り込むも鞭でぼこぼこにされる。するとスコットが実の父親だと判るが、スコットは狂った息子に殺され、主人公は息子を殺すという話。話の筋は判りにくいことはなく、また当然のっけからフルチらしいこれでもかというエネルギッシュなくどさが炸裂する。冒頭の犬に追わせる場面、恍惚とした表情、主人公が故郷からの手紙を受け取る場面など、圧倒的くどさがたまらない。しかも微妙に技巧的なのでいっそう中毒的。町を訪れた主人公の耳元でスコット…と呟くだけの黒人とか面白すぎる。くどさの最高潮は鞭でひたすら殴られる場面。さすがフルチ、長いうえに微妙なメリハリ。結局何をしたかったのか判らない感じが素晴らしい。話の筋は追えるのだが、この一応説明しておくか程度のノリの描写も実にフルチらしくて心強い。スコットが実の父親だと明かす場面の雰囲気の無さ。一度襲撃されたのにそれを感じさせない、やたら強い兄貴。名前だけ出てきてすぐに死んだ男、前半に思わせぶりに登場してそれっきりの中国人。良い感じに尻すぼみな混沌感を心に残す出来栄え。間違いなくフルチ監督作。★★★ マカロニ・ウエスタンでもフルチらしいくどさと残虐さと判りにくさは健在“皆殺しの時間”がやって来た!フランコ・ネロ主演+ルチオ・フルチ監督の傑作!!放浪の旅から故郷へ帰ったトムは、荒れ果てた家と酒に溺れる兄に驚く。牧場は奪われ、町は権力者スコットと、快楽殺人者スコット・ジュニアに牛耳られていた。トムは周囲が止めるのも聞かず単身スコットの屋敷を訪ねるが、痛めつけられ、叩き出されただけだった。さらには兄も銃撃を受け、育ての親メルセデスが殺される。怒りに燃えた兄弟は屋敷へ殴り込み、ついに“皆殺しの時間”がやって来た!ホラー映画の巨匠ルチオ・フルチの初期の傑作であり、そのスピーディな演出と残酷描写の鮮烈さは必見。監督:ルチオ・フルチ 音楽:ラッロ・ゴーリ、セルジオ・エンドリゴ出演:フランコ・ネロ、ジョージ・ヒルトン、ニーノ・カステルヌォーヴォ(1966年イタリア映画/1967年劇場公開作品/93分/DLP上映)真昼の用心棒(TEMPO DI MASSACRO/MASSACRE TIME)【伊】 (1966年 93分)監督:ルチオ・フルチキャスト:フランコ・ネロ/ジョージ・ヒルトン/ニーノ・カステルヌォーヴォ原作:フェルナンド・ディ・レオ脚本:フェルナンド・ディ・レオ製作:ルチオ・フルチ/フェルナンド・ディ・レオジャンル他:t西部劇、t復讐、tアクション、tグロ、tその他、