925.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド There Will Be Blood 6月6日(土) CATV19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカ南部で石油を掘り当てた起業家の話。ちょっと話は長めだが、そんなにだれずに結構楽しんで観られる。男は結構競争心が強くてその結果としての金の執着もある。幼い息子と組んで事業をしていたが、どうにも家族は信用しつつ利用するというスタンスみたい。どちらも存分に出来るのが家族という感じの描かれ方だった。一人の男の半分伝記的な話だが、核としてはやはり家族含め他人との付き合いだろう。他人の象徴というか筆頭として良く判らんカルトキリスト教の若い牧師が出てくる。一応話の流れとしては、一山当てて財を築くうちに、欲望に取り込まれ人を失うという感じなのだが、主人公の人間像がそんなにシンプルではないのであんましそういう成功による変化という印象は受けなかった。子供が難聴になり他所に預けたり人からその関係に触れられて逆上したりする場面は、結構繊細というか人間的に不安定な描写で悪くなかった。そういう不安定さ、脆さみたいなものが、成功した主人公だが人との衝突で垣間見られ、そこが描かれている主題なのかなと思う。まあ一番は強制的に懺悔させられる場面で、次点が強制的に懺悔させるラストなのだろうけれど、どんどん終盤に向かって脆くなっていく主人公の姿は結構見応えがあったと思う。演技も凄く良かったと思う、逆に他の役者の印象があんまり無い。偽者の弟が出てくるが、微妙に似ている感じが生々しくて、弟の演技は結構良かった。★★☆ 成功につれ自らの脆さが明らかになっていく主人公の演技が良かったゼア・ウィル・ビー・ブラッド(There Will Be Blood)【米】 (2007年 158分)監督:ポール・トーマス・アンダーソンキャスト:ダニエル・デイ=ルイス/ポール・ダノ/ケヴィン・J・オコナー/キアラン・ハインズ脚本:ポール・トーマス・アンダーソン音楽:ジョニー・グリーンウッド撮影:ロバート・エルスウィット製作:ポール・トーマス・アンダーソン/ダニエル・ルピ/ジョアン・セラー/ミラマックス製作総指揮:スコット・ルーディン配給:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ特撮:ILM/Industrial Light & Magic美術:ジャック・フィスク編集:ディラン・ティチェナースタント:マイク・ジャスタスその他:ロバート・アルトマンジャンル他:tドラマ、t伝記、tラスト、t原作、