ブラックスネークモーン | 20031214153606

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月5本くらいを目標に・・・

629.ブラックスネークモーン BLACK SNAKE MOAN 12月21日(金) 映画館クリスティーナ・リッチ、サミュエル・L・ジャクソン主演のドラマ。タイトルはブルースの曲名から取ったらしい。田舎町でそれぞれに問題を抱えた男女の魂の救済と言ってしまえば簡単だが、粗筋を述べるのは結構面倒。エルLは妻や弟に裏切られ、愛から見放された善良なおっさん。リッチは幼少の虐待が原因でセックス依存症になり自分の居場所を見つけられない女の子。リッチが暴行されて気絶しているところをエルLが助け、エルLは彼女を自ら更生させてやると誓う。多分それは自暴自棄になった自分への神からの啓示と受け取ったのだろうし、その自分の姿と重ねて何とかしようという感情がはたらいたのだろう。監禁するとは無茶なやり方だが。ブルースについては詳しくないが、基本的に黒人は良い人で呑気に暮らす思慮深い人として描かれている。その中でリッチやその恋人が二人の愛を確認しあう形。エルLはじめ黒人たちはいつでも支えてくれる、迎えてくれる存在として配置されているという意味。冒頭にブルースとは男女の気持ちから生まれるというようなことを言っていて、物語も男女の気持ちの交差と神父という構図で成り立っているように感じる。男同士や女同士という線があまりないような。タイトルは曲中で、自らの攻撃性や敵意などを表しているようだった。というよりももっと広く、外への負の感情といった方が良いかな。敢えてそうしているのだろうが、全体的に話が穏やかというか、あっさり。ハッピーな方向へ結構簡単に進んでいくような印象。それはブルースに則っているからかもしれないし、映画としてのキャッチーさなのかもしれないし、最近の映画にちょくちょく観られるような底を深く見せようとするのを嫌ったのかもしれない。でも良かった、観ていて感情移入しやすい良い塩梅だったと思う。そうはいっても母親との対面や、最後の道路での一幕など、抑えるところをきっちり抑えている堅実さのうえにあるものだろうな。映像としては、家の中や街中といった空間がしっかり意識されているように感じた。異邦人のこちらとしてはその方がありがたい。繊細さというよりテンポのよさやストレートさといった印象を受けた。しかしクリスティーナ・リッチはすごいな。あれだけキュートに不安定な役柄を演じきれるのには脱帽。No.628の梶芽衣子といい、連続して良い女優に当たったなあ。★★★☆ テーマがすっきりしているし感情移入して楽しめたしなによりリッチがすごいブラック・スネーク・モーン(BLACK SNAKE MOAN)【米】 (2006年 115分)監督:クレイグ・ブリュワー 製作:ステファニー・アレイン/ジョン・シングルトン 製作総指揮:ロン・シュミット 脚本:クレイグ・ブリュワー 撮影:アメリア・ヴィンセント プロダクションデザイン:キース・ブライアン・バーンズ 編集:ビリー・フォックス 音楽:スコット・ボマー 出演:サミュエル・L・ジャクソン/クリスティナ・リッチ/ジャスティン・ティンバーレイク/S・エパサ・マーカーソン/ジョン・コスラン・Jr./マイケル・レイモンド=ジェームズ/キム・リチャーズ/サン・ハウスジャンル他:tドラマ、t恋愛、t音楽、tエロ、評価:★★★