『らんまん』最終章~「ヒメマツカサススキ」リベンジ | その先の軽井沢へ

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NHK朝ドラ『らんまん』がいよいよ最終章。

 

男性が主役のせいか、モデルが一般には馴染みない人物だからか、始まるまであまり話題になることもなく、私自身さほど期待していた訳でもありませんでしたが、時代背景、多彩な人々、それぞれの思いが生き生きと描かれていて、植物研究の面からだけでなく、人の生き方を考えさせられる素晴らしい半年でした。

しかも演じる人たちがぴったりと役にはまっていて、重くなく、軽くなく、奇をてらわず、その時代に生きる人たちが自然に描き出されていて、終わってしまうのが本当に悲しい…

 

 

今また注目を浴びている牧野富太郎氏。

先日、友人が申し込んでくれた軽井沢町植物園で開催された「牧野富太郎と『牧野日本植物図鑑』」という講演に参加しました。

講師は東京大学総合研究博物館の池田博氏。

東京大学ならではの所蔵写真や植物画が紹介され、また現在、自身が蒐集に奔走しているという牧野の植物図鑑の現物を拝見することが出来ました。

 

 

 

現在入手が困難になっているという当時の植物図鑑は、版を重ねるたびに牧野自身が手を加えたそうで、その変更点を知るのもファンにとっては興味のあるところだとか。

自身の図鑑への加筆・修正や、全国への採集旅行・観察会など、生涯にわたって研究に余念がなかったそうです。

 

 

今ドラマでも、ちょうど図鑑を発行しようという時代。

植物学を専門家だけの学問にとどめるのではなく、誰もが身近な草花に興味を持ち楽しむためのものに出来るかという不安が描かれています。

 

 

そんな植物への一途な思いが多くの人の心を打ち、最晩年、富太郎の病状がニュースとなり、自宅前には報道各社の宿泊用テントが並んだそう。

また大正5年に創刊した『植物研究雑誌』は、苦境の時代に発行の中断を余儀なくされていたところ、津村研究所(現在のツムラ)の支援で3号以降が発刊されることとなり、100年以上経った今でも継続されているというのは驚きです。

 

 

そんな富太郎と周囲の人たちの晩年が、ドラマの中でどう描かれていくのか、寂しくもあり、興味深くもあり…

 

 

 

 

そして、先日うまく写真に収められなかった、富太郎が軽井沢で発見した「ヒメマツカサススキ」の撮影にリベンジ!

 

遠く池の中にひっそりと咲いています

たくさん撮ったけれど、ピントが合ったのはごくわずか

 

プレートは望遠でバッチリ!

「Scirpus karuizawensis Makino」

 

 

以前は軽井沢の各地で点々と見られたそうですが、地味なために見向きもされず、全国的にもその成育環境はどんどんと少なくなっているようです。

この軽井沢で「おまんは、だれじゃ?」と見つけてくれた富太郎博士に感謝です。

 

 

 

 

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