櫻葉さんのお話です。
腐です!腐なんです!
要するにBLですよ!!!
意味のわからない方、ダメな方は
ここで戻ってくださいね(* ̄∇ ̄*)
【113】
「相葉くんさ、休み取れそうなの?」
「うん。大丈夫だよ。」
その日がいつ、と言わなくても相葉くんには伝わったらしい。
智くんの病院に行く日……イコール俺達の同居の最終日。
「親方ね、その日はイケオジ会だから、店は休みにしちゃうって言ってた。」
イケオジ会???
謎のキーワードに、首を傾げた俺を見て、相葉くんがくふふっと笑う。
「親方と友達の飲み会だよ。なんかねぇ~でろでろになるまで飲むんだって。」
でろでろって、どんだけ飲むんだ???ってか、それよりも気になるキーワードが。。。
「イケオジって何?」
「イケてるオジサンの会って言ってた。」
そのネーミングの段階で、イケてない気がするのは俺だけでしょーか。。。
「ちなみにさ、そのイケてるオジサン達は、相葉くんも知ってる人達なの?」
「全員は知らないけど、知ってる人もいるよ。大ちゃんの釣り船の船長さんもメンバーだよ。」
おぉ!相葉くんを店に紹介してくれた船長さんか
「船長さんにも、一度ご挨拶したいなぁ。」
「ご挨拶?」
「凄く良いお店を紹介してくれたんだしさ。うちの相葉がお世話になりましたぁって、ご挨拶ね。」
俺の言葉に、「うちの相葉?」って少し首を傾げながら恥ずかしそうに笑う。
「ますます翔ちゃんの家の子みたいだね。」
「同じ釜の飯を食ってるだから、もはやうちの子だろう。って言っても、相葉くんが作ってくれたご飯だけどさ。」
「翔ちゃんは、なんでも美味しいって言ってくれるから、作りがいがあるよ。」
そういえば、今日松潤にも、俺の胃袋でっかいから掴みがいがあるだろうって言われたな。
ってか、相葉くんが作ってくれたの、全部美味しいんだもん。
俺の胃袋がでっかいからじゃないもんね。
「あ、そろそろお風呂入れてこようか?翔ちゃん、明日も早いんでしょ?先にお風呂入るよね?」
一度にたくさんの質問しながらも、すでに腰を浮かせている相葉くんが、見た目に反してせっかちな性分なのも、この一週間の同居生活で知った一面。
「そうだね。お願いして良いかな?」
「はーい。」
意外と頑固だったり、せっかちだったり
朝御飯だけじゃなくて、昼飯にまで気遣いしてくれたりして、面倒見が良かったり
まだまだ知らないところがたくさんあるんだろうな
そんなことを思いながら、パタパタと足音をさせながら、バスルームに向かって行く相葉くんの背中を見送った。