櫻葉さんのお話です。
腐です!腐なんです!
BLですよ~~!!!
意味のわからない方、ダメな方は戻ってくださいね
【33】
昨日は暑くて。朝から取材で、車での移動とはいえ、暑くて
暑くて。
連日のドラマ撮影、取材、レギュラー番組の収録などで、スケジュールはいつも以上に真っ黒ビッシリ。
睡眠不足で、ちょっと……いや、かなり自分でも疲れていると感じてた。
「お疲れ様でした。」
「うん。運転、ありがとう。」
控え室に入って、すぐに新聞を広げた俺にマネージャーが心配そうな表情になった。
「少し休まれてはいかがですか?」
「うん。でも、新聞だけは全部チェックしとかないとさ。」
「ちょっと会社に連絡を入れてくるので、私が戻るまででも、横になられてはいかがですか?」
いつもは、そんな事は言わないマネージャーが引かないと言うことは、それだけ俺が疲れた顔をしてるって事か……。
「じゃあ、ちょっと横になるから、戻ってきたら起こして。」
「はい。」
座布団を枕にして横になると、マネージャーは安心したように頷いて、控え室のドアが閉まる音を聞くと同時に、意識が遠くなった。
夢を見ていた。
大好きな人の甘い匂いがして……
「……ちゃ、ん…………」
俺を呼ぶ優しい声が聞こえる。
今日は、ここでは仕事は無いはず……
これは夢だ
薄く開いた瞼の隙間から、ぼんやりと見える顔。
これは……夢
頬に手を当てて
いつもは呼ばない名前を読んで
引き寄せて
キスをして
そこで俺はまた、深い眠りに落ちていった。