コンサートのお知らせ | MICCO Official Blog

MICCO Official Blog

ジャズシンガー下村瑞枝のブログ♪
(ニックネームはMICCO)
幼い頃から身近にあったジャズのこと、
その他、日常の出来事のいろいろを綴っています。

10/27、私の出身地、岩手県花巻市で、宮沢賢治の詩の朗読『永訣の朝』とジャズというテーマのコンサートで、ピアノの遠藤征志さんと演奏します。
 
ちょっと長くなりますが、
今回のコンサートについてのエピソードを書きたいと思います。
 
宮沢賢治は花巻で生まれ育ち、
自然を愛し、花巻農学校で教壇に立ちながら、数多くの詩や童話を残しています。
賢治の作品の中に『春と修羅』という詩集があります。
その中に収められている「永訣の朝」
この詩は賢治の最大の理解者であると共に、最愛の妹だったトシ(作中ではとし子)が24歳の若さでこの世を去る時の心情を綴ったものです。
 
ピアノの遠藤征志さんは、2012年に、花巻での宮沢賢治の詩の朗読と音楽のコンサートで、この「永訣の朝」のオリジナルを演奏しています。
彼は曲を作るために、岩手を訪れ、賢治が何度も登ったという岩手山に登りました。
その登山中に悪天候となり、遭難しかかったとのこと。。命懸けの登山だったようです。
遠藤征志さんと花巻や賢治作品との関わりについて、その当時、私は全く知りませんでした。
その後、ある偶然のきっかけから、一緒に演奏するようになって、その事を初めて知り。。
岩手でのライブの中で、その「永訣の朝」を聴きました。
賢治の深い悲しみと慟哭を表現したそのサウンドは、ストレートに心に響くものでした。
その時の私達のライブにいらっしゃった方が、今回のコンサートをプロデュースして下さっています。
 
音楽に携わるようになって、特に思うこと。
縁という不思議。
点が線となって繋がっていく。。
そんなことを今、強く実感しています。
 
賢治が愛した音楽はジャズとのこと。
コンサートでは、遠藤征志さんのオリジナル「永訣の朝」と、宮沢賢治学会の伊藤諒子さんによる詩の朗読、そして、私と遠藤征志さんとのデュオで、ジャズスタンダードをお送りします。
 
開催場所は、全国から多くの賢治ファンが訪れる宮沢賢治記念館からすぐ近くのイーハトーブ館ホール。
ピアノはベーゼンドルファー。
そして、今回プロデュースして下さった「オフィス風屋」代表の北山公路氏、コンサート実行委員長の小原匠子氏による素晴らしいサポートの下で演奏させて頂きます。
 
岩手の皆様、ぜひ聴きにいらして下さいませ。
皆様のお越しを心よりお待ちしております☆