坂東三津五郎さんの本葬 | 吉川美津子のブログ 葬儀・お墓・終活について

坂東三津五郎さんの本葬

2月21日に59歳の若さで亡くなった歌舞伎俳優、坂東三津五郎さんの本葬が、25日に東京東京港区の青山葬儀所で行われました。


その取材レポートに関しては、別の媒体で掲載予定です。


ここでは備忘録として取材メモ、および雑感を書いておきたいと思います。

本葬に先立って、23日には通夜が、24日には家族を中心とした葬儀が行われその日のうちに荼毘にふされています。



お勤めされた寺院は「日蓮宗 正學山 妙源寺」
※菩提寺なのかは不明です。守田家、歴代の坂東三津五郎の墓は、多磨霊園や、月窓院などにあるそう。

法号は「香藝院爽進日壽居士」
意味は
院号「香藝院」・・・客席にまでかもしだす品のいい香り漂う芸。
道号「爽進」・・・人として爽やか、三津五郎さんの俳名「爽壽」から。

遺影に使用された写真は、紋付袴で平成21年に撮影。歌舞伎公演で使用する宣材写真だそうです。


さて、現場の様子ですが、25日の本葬は午後3時スタート。葬儀社はT典礼。
いやぁ、驚きました。葬儀社スタッフの少なさには。。
青山葬儀所で、しかも参列者5000名規模となると、相当スタッフを配置していないといけないと思うのですが、とにかく少ない!
施主側の意向もあるのでしょうが、大規模葬に慣れているT典礼ですから相当自信があるか、葬儀委員の配置と役割分担をしっかり決めているのかどちらかだと思いました(最初は)。



しかし結果的には、葬儀社スタッフの動きは待合所エリア他、少なくとも外回りは到底大規模葬といえる感じではなかったのが残念です。

(式場内の様子については、モニターもなかったのでわかりません)


私が待機していた報道エリアから見たところ、駐車エリアに配置された外注業者は2名程度といったところでしょうか。

限られた駐車スペースに次々とやってくる車両をどう誘導していくのか心配していましたが、ここに関していえば予想をくつがえし、大和屋関係者が慣れた様子で車両をテキパキとさばいています。これには驚きました。


ところが、その他の外回りに関しては・・・・・ですね。


待合所に配置されたスタッフは3~4名程?その他ポツポツと3~4名程度配置。
あとは故人の関係者が「葬儀委員」として案内係などをしています。
ところが和装姿のご婦人たちが、片手にバッグを持ちながら誘導している姿を見ると、とりあえず人を集めたといった感じがしてなりません。


そうしなければいけない状況なら、葬儀社がもう少し適切な指示が出せるのではないかと思いました


あげくのはてに、そういった和服のご婦人たちから
「流れを作らないとあぶないでしょ」
と葬儀社スタッフが怒られる始末。。


こういった大規模葬では、派遣スタッフもよくいますので、あまり大規模葬に慣れていない派遣の方かとも思いましたが、派遣の制服ではなかったですし、T典礼の名札をつけていましたので、おそらくT典礼のスタッフかと。。


それから祭壇のデザイン、決して悪いわけではないのですが、もう少し気の利いたものにならなかったのでしょうか?


白を基調に、若干ブルー系が入ったシンプルな洋花の祭壇。
使用花材は、トルコキキョウ、マム系、ストック、かすみ草など約4100本。


当然費用がかかるので、費用感にあった祭壇を作ったのでしょうが、後日談
「三津五郎さんは生け花を好み、特に和花が好きでした。楽屋の床の間を自身の生け花で飾っていました。ブルーの花が好きだったとのこと」
というエピソードを聞くと、もう少し三津五郎さんらしい祭壇を提案できたのでは、と思わずにはいられないのです。


ちなみに生花業者は、T典礼関連会社のTハ○さん。
T典礼は大型葬といえば、5本の指に入る施行数を誇る業者なのですから、今後はぜひ業界を牽引する意気込みでお願いします!



坂東三津五郎本葬青山葬儀所



<出演・掲載情報>

2/  婦人公論

2/  冠婚葬祭ch(損保ジャパン日本興亜株式会社)

2/  SUUMO介護
2/26 TBSラジオ

3/  サイゾー
3/13 日本経済新聞 お墓特集

3/13 終活読本「ソナエ」
3/20 フジテレビ 新報道2001

4/1  仏事