所で、前の記事で書いたリサイタルですが、その後ドーッと疲れが出て、何だかヘロヘロでした コロラドの修士リサイタルの時に比べれば、プログラム的にも、会場的にも、気の張りにくい物だったのですが、それでも 留学中のように、1人で学生をしていて、自分のピアノと学業とに専念出来る訳では無く、帰国後は、家族の抱えている事、自分の仕事や課題、等色々重なっていたのもあるかと思いますぐすん リサイタル開催へ向けての事務作業も色々大変ですよねそれでも、共同企画で、会場であるお寺さんの奥様が、色々と担って下さり、お客様も沢山集めて下さり、本当に助かり、有り難かったです リサイタルはチームワークで成り立つ物だ、というのを改めて実感した貴重な体験でした

その2週間後に、実は、師匠の来日で、レッスンがありましたが……さすがに疲れて練習出来ないし、レッスンにもフラフラで行き 師匠に弟子入りして初めて、"how are you doing?"とレッスン室入って聞かれた時に、"もうダメ…弾ける気しない" と弱音全開 (因みに、コロラドにいた時は、若かったのと 師匠に習える期間は限られてるから、という切迫感で、リサイタル後もすぐ練習にレッスンに再開してました )
兎も角、どんな時でも、ベストを尽くして、良いように持って行く、のの名手の師匠上手い事私を励まし宥めて、気が付いたら、なかなかに有意義な2時間を過ごさせて貰ってました 凄い 

その中で、今後演奏活動を続けて行く上での話をしました 子供の頃からトップを走って、演奏会何度もしてて、百戦錬磨な一握りの演奏家さん達以外は、やはり、ここがネックになって来るんではないでしょうか、皆さん 演奏会一回弾くと、特にフルのリサイタルなんか弾いちゃうと、余りに疲れ過ぎる…

そこで、師匠に言われました。"よく考えてごらん演奏会で実際弾いてる時間って、1時間半くらいのもんだろう 最大で2時間くらいか 普段家でそれくらいの時間弾いたら疲れるかそんな事無いだろ。2時間くらい大した事ないよな。じゃあ、何でリサイタルで同じ時間弾いたらそれだけ疲れるか考えてごらん "緊張"だよね 家で弾くのと、本番で弾くのの、エネルギーの消耗の激しさの差を縮めて行けば良いんだよそしたら、回数こなせるようになって行くから、前向きに頑張って続けるんだぞ" との事でしたまた、色々デッカくミスしたりもしたので、凹んでもいたのですが……"別に、"失敗だった"みたいに思う必要は無いからな皆ミスはするし、また、次は上手くやろう、って思って立ち上がってやり続けたら良い" と 実は、予め、自分が1番失敗を多くして、グチャグチャだった曲の動画をわざわざ送ってたのです別にカッコ付け無くても良いし、自分のダメダメな所既に一杯見せてしまってるのに、それでも、超ポジティブにサポート続けてくれる、不思議なお師匠様なので "こんなに酷い事やっちゃったよ、もうーー ショックだぁーーと、そのまま凹んで正直に報告しちゃえる

結局、その後色々状態が整わず、演奏会は出来ていないのですがでも、演奏活動を続けて行くのに、大きな励みと希望となる、師匠の言葉でした

なるほどね〜、良く、ああいう人達はコンサート弾くのが生活の一部になってるんだろうなぁ、なんて言いますが、本当にそうみたいです でも、師匠と舞台緊張の話も長年して来ましたが、決して余り緊張しないタイプじゃなくて、色々試行錯誤して、いっぱい経験積んで、そういう事、学んで来て、今のような怪物技をこなせるみたいです いつも舞台でバッチリ弾ける、っていうタイプで、若い頃からテクニックも完璧で、大きな国際コンクール入賞、とかしてるタイプのピアニストだったら、今まで私にくれてる沢山のアドヴァイス、出来ないかもしれないな、とも思えます 今じゃあ、私も、師匠のリサイタル観聴きしてて、緊張してるかわかるくらい自分でも良く言ってますが、肩が上がっちゃうのです 普段とは違う動きを身体がするから、そこを意識して、身体の状態を元に戻してあげるのも緊張対策に大事なようですね照れ弟子入りした頃は華やかに見えてたけど、長年見て来て知る師匠は、どちらかと言えば大器晩成型 だから、私に可能性を見出せ、私が全くストレートに歩めて無く、コケてばかりでも( しかも、大コケも大コケ)、辛抱強く励まし続けれて 師弟、というのも本当に相性だな、とつくづく お互いの良さが、見える人には見えるし、見えない人には見えない 何に価値を置いているか、どんな物の見方をしているか、によって、生徒のポテンシャルの見え方も違うんだなぁ、と 

実は、今頃になって、そんな事がやっと理解出来出してるのです 

そういえば、師匠と漆原さんのコンサートのお手伝いしてると面白いですお2人とも正直で気さくなお人柄故か、私は気付かなかったミスとか、自ら暴露してくれます 前、啓子さんが、コンサート後、"ここんとこさぁ〜、いつもは大丈夫なんだけど、ちょっとカッコ付けて、暗譜してます〜って魅せようと楽譜から目離して弾いてみたら、コケちゃったわ"
ってざっくばらんに仰ってて こんな超一級演奏家の方でもそんな感じなんだ と気が楽になった記憶が

兎も角、そう有名ではないけど(笑)、フルタイムの教授業と活発な演奏活動を両立してる師匠と勉強させて貰ってると、色々と、不思議だった演奏家の生態みたいなのの、種明かしをして貰ってる気がします 私は、余りに別世界で自分とは違う星の人達、くらいに思ってた所があったし、そう思ってるのを師匠も見抜いてて 私に、"自分でもある程度は可能なんだ" と悟らせようと試みてるみたいです なかなか難しいけれど……今でも異人種か異星人にも思えますが、私には

↓下記のは、この間の秋学期中の師匠の演奏会スケジュール そう、弦楽器の教授達から引っ張りだこで、結果こうなったらしいのですがさすがの師匠も心配だったらしく、夏来日中、この話何度もしてました 何でも、9月、10月の2ヶ月で、10プログラム分くらいの分量だったとか もちろん、教授職しながら、です 博士課程まである大学ですので、博士課程用の学術的セミナーを受け持ってたり、論文の指導・審査なんかもあるので、兎に角、仕事量がハンパじゃないんです、、、 お父様がアメリカの世界的超名門大学の数学の教授でいらしたので、とてつもなく頭が良い というのも大いにありますが でも、これだけの事をこなせる秘訣には、ここまでにもお話して来てる身体的技術や、コンセプト、そして、緊張への対処法、なんかも、とても大きいだろうなと、ちょっとでもあやかろうと、観察してるけど、私には全然ですね、まだ…

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