ダイアログ・イン・ザ・ダーク&ダイアログ・イン・サイレンス | 『たとえば鳩のように』

『たとえば鳩のように』

翼があるのに飛ばず、横断歩道を走り抜ける鳩のように、無駄に人生全力疾走。

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本日、8/31をもってダイアログ・イン・ザ・ダークの外苑前会場がクローズしました。


ダイアログ・イン・ザ・ダークとは?

“暗闇のソーシャルエンターテイメント”だそうな。
                            出典  ダイアログ・イン・ザ・ダーク

だそうな。

大阪在住の友人が絶賛していて、わざわざ東京まで受けに来るという話を聞いて知り、

6月の現場の飲みでそんな話題が出て、その場にいたバンドさんが暗闇の中で演奏をした事があると聞いて更に興味が湧き、

そして東京の会場がクローズすると聞いたので、追加チケット販売の際に慌てて申し込みました。

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暗闇になって何分経っても目が慣れてこない純度100%の暗闇の中を、目以外の感覚、聴覚・嗅覚・触覚などをフル稼動して、

そこで初めて会った同じチームの仲間と進んでいきます。

言っておきますが本当に見えないビックリマーク

見えないのに丸太の橋を渡ったり、
家に靴脱いであがって、更にまた靴履いて出て行ったり、
お店でお酒やジュース頼んだり、、、

本当に見えないの!!


短大の頃介護の授業で、目隠しして白杖使った盲目体験受けたり、
舞台の暗転移動の経験があるから他の方より心構えはできてるかな?なんて思ってましたが、

同じチームの皆さまに

「ここだよー」
「こっちだよー」

とアテンドして貰うおばーちゃん状態(笑)

驕ってたんだなぁ〜なんて感じましたねー恥ずかしー滝汗

そして、みんな優しいねーー
優しくあろーと思うねーー



感じた事は。

たくさん人の言葉を一気に言われると聞き取れずパニック状態で何も聞き取れなくなるのですが、

暗闇だと視覚を遮断されるのでより一層それが強くなるようです。

情報がなくなり、ひたすら恐怖。

視界がなくなるから聞き取る力が強くなるかな?と思ってましたが、そんな都合が良い事はおきませんでした。


…なんて事を感想で言ってたら、介護施設で働いている職員さんが、

やはり耳に入ってくる情報を取捨選択出来ない利用者さんの気持ちがわかった、と言っていて、

だからこそどう対応していくかが大切なのだなぁーと思ったりしたりしました。

白杖を持ってる方は盲目だったし、弱視な方なのは一目瞭然だけど、

年配の方もやはり視界が狭かったり暗かったり、

そして何かしら疾病があったり、付き添いだったり、荷物が多かったりで思うように動けない人がそこらにいるかもしれない。

そんな想像力の働かせる路を拓くワークショップだったのかな、という感想でした。

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さて、お次は。


ダイアログ・イン・サイレンス。

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先ほどのダークでは見えない世界で音や会話でコミュニケーションをとっていたのですが、

今度は聞こえない世界なのでそのコミュニケーションツールは使えません。

逆に視界はあるのです。見える世界。

音のない世界で、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテイメント、それがダイアログ・イン・サイレンス。

体験を案内するのは、音声に頼らず対話をする達人、聴覚障害者のアテンドです。

参加者は、音を遮断するヘッドセットを装着。静寂の中で、集中力、観察力、表現力を高め、解放感のある自由を体験します。

面白さだけで言うと圧倒的にサイレンスの方が面白い❗️
ほぼ身振りと顔芸だしね(笑)

ただ、そこで『伝える』『伝わる』『伝わらない』という行動に自分の悪い癖が見えてきて…


『伝える事を諦める』という悪い癖。
『やっぱり』『どうせ』『伝わらないんだ』という発想。


感想会でそんな事を言おうとしたら、涙が止まらなくなってしまって。

なんなんでしょ、この感情の出どころは。
自己否定の心の痛み?

原因がわかればその思考を停止して涙を止められるんだろうけど、なかなか引っ込んでくれません。

これは迷惑だーあせるあせるあせると焦っていると、アテンドしてくれた聴覚障害者さんから

『私も伝わらなくて悔しい思いをいっぱいしてきました。だから、伝える方法を常に探しています』

という言葉をいただきました。


…この柔らかな発想力はこの経験を経て諦めなかったからなんですね。

本当、素敵なアテンドさんでした。


今回のイン・ザ・ダーク、イン・サイレンス共に自己肯定、相手に対する信用などのアンケートを取るのですが、

相手を『信用する事』を『依存する事』と捉えていて、
そういってた意味で『信用しない』と応えていたのですが、

体験を通した後にアンケートを書いてると、なんだその発想汗汗汗と恥ずかしくなってきたりもやもや

そんな壁を作る事で自己防衛して生きてきたのかしら?
寂しい人生だわー(笑)


体験後には素直に「信用できる」に◯が付けられました照れ


終了後にも同じチームにいたメンバーに、

「諦めてなんかいなかったよ?一生懸命応えようとしてくれていたよ」

と言って貰えて…
自己否定、やっぱり強いのかな?とか。


自分を探る旅をしてきた感じでございました。

意外と自分がわかっていない、自分。


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ダイアログ・イン・サイレンスは8/20に終了しました。

こちらは期間限定のイベント催行でしたので、また機会があれば開催されるかな?

ダークは常設会場が撤去されるのでしばらくは難しいようです。
完全な純度100%の暗闇の作れる施設、視覚障害者が働く施設という条件だと、なかなか、、、

一応、浅草橋の場所を移れるようですが、とても小さな場所の為、法人開催のみで一般開催は難しいとの事。


大きな会場で一般開催できるようクラウドファンディングも募ったいようなので、

興味を持たれるまたしたらこちらも覗いてみてください照れ