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私の父は料理人です
ただ、かなり変わった下積み？時代を
経験している人。
丁稚奉公など経験した事もなく、
初等教育を終えた後、義理のお姉さんが
経営するお店の板前になる事を決めたはいいけど、
そこへプロの板前さんを、わざわざ雇って、
技を教えに【きてもらった】んだとか！
7人兄弟の末っ子で！
しかも実家が裕福だったので、
ボンボン育ちから板前さんになった。
という経緯の人でした
それで、よく現場に出てたな
しかし、この父の質から、私は下町育ちの割には、
優雅さや上品さを受け継がせてもらった気がします。
父は、板場にたってもバランの細工や、
大根で花を作ったりの細工が好きで、
柳刃で綺麗にいろんな形のものを作ってくれたりしてました
それをカウンター越しに見てるのが好きでした
食べ物を食べるより、
食べ物を美しく彩る事が好きだったんだなー。父は。
京都会席などが好きな理由は、
季節の【ほどこし】を、感じれるから。
板前さんの芸術的な、見せる料理と味わいは当然美味しくて。
見て楽しむ。旬を感じる。
そんな料理が大好きなんですよね
京都の夏といえば、鮎に鱧に。
漆喰の平の器の上に、お塩で流れを作り、その上に鮎を施す。
そんなお料理を体験した事があるけど、
箸をつけるのさえもったいない！
と、思えるほどのお料理を出してもらったのも、
京都祇園の思い出です
季節を五感で楽しませてもらえるのも
日本料理の素晴らしく大好きなところ。
この辺りの感性は、
父譲りなんだろうなーと思います
美味いもんを食べたい。
父は、口ぐせのように生前話していたけど、
この五感が喜ぶ感じを味わいたかったんだろうなー
って思います
ありがたいことに、今のダーリンさまも美食家で、
美味しいものをたくさん食べに
連れて行ってもらえます
父譲りの美食が好きな、わたしには、
最高に嬉しい感性を持ってくれてる
ダーリンに感謝しかないのですよね
料理は五感で楽しむもの。
その五感をしあわせにしてくれるものが、
お料理だなーと感じます
季節を感じる料理が好き
多分、だから。日本食が好きなんだなー
侘び寂びを感じさせてくれる料理人さんに
出会えると、感動するんですよねー
