Michilog ver.2 -394ページ目

国民読書年(書評あり)


と政府が決めているらしい。

国民総読書量=GNR ってなんやねん・・と思うけど・・


まぁそれはさておいて
たしかにこれはいいことです

「読解力」「思考力」「論理力」
人とコミュニケーションをとるうえで絶対に必要な力は
多少なりとも身に付くのでは。
(本当に最近、「会話」というか「対話」ができない人が多い。)


しかし
やっぱり
本って高いよね。

わたしの勝手なポリシーとして
「本は新品を買って読む」
というのがあって
2つ意味があるんですが

まず、人から借りるのではなく買って読む。
せっかく読んだ本は手元に残したいので。
「読み返したくなる」ってときあるし。

そして、中古で買わずに新品を買う。
なんとなく中古が嫌いってのもあるんだけど
(本って直接手にするから、人が持ってたものってね・・)
いわゆる「知的財産」(著作権料など)は
中古販売では発生しないじゃないですか。(たぶん)
作者に敬意を表して、しっかり新品購入します。笑


でも、それはいいんだけど、
けっこう本代かかるよなぁ・・

ましてや、好きな作家だと
絶対新作読みたいから文庫化を待たずに
単行本で買っちゃうし。

単行本って
高いし
かさばるし
重いし
・・・

持ち歩きにくいから嫌なんだけど
やっぱり装丁がしっかりしてるし格好いいんだもの。

ていうか今思ったけど
出版の世界の「文庫化」って
いったいどういう概念なんだろう。

たとえば音楽業界でいうところの
シングルCDとアルバム の関係とも違うし。

誰かおしえてください。



で、今年読んだ本について。

現在は5冊目で「強奪・箱根駅伝」 っていうの読んでます笑
(箱根駅伝ものだったから買ってみた笑)


名探偵の掟 (東野圭吾)

上海からの帰りに羽田空港で出発を待ちつつ
売店で買って読み始めました

東野さんもこんなの書くんだ~ってかんじの
ユニーク小説です。
テンポがよくて面白いです。
まぁ東野さんは本格ミステリーのほうが好きなので
あれですけど。


ヘヴン (川上未映子)

ちょっと前の日記にもかいてますが
初・川上未映子でした。
ふだんはこの人、関西弁のまま小説書くらしいが
今回はそれを封印しての作品。
初にしては読みやすかった。

題材があまりにもリアルで生々しいのだけど
主人公たちの葛藤は、
直接的ではないにせよ
私のなかにもかつてあった葛藤を思い起こさせました。

「善」と「悪」
「強さ」と「弱さ」
「立ち向かうこと」と「逃げること」

読み終わった直後は
すっきりしなかったのだけど
少し時間がたって思い返すと
「あ~そういうことだったのかな」と
理解できてきた気がする。


廃墟に乞う (佐々木譲)

2010年の直木賞受賞作品です。
佐々木譲さんの最近の作品は、警察小説なんかが多くて
前から興味は持ってました(題材が道警だし!)。
警察小説、実はけっこう好きなので。

なのでまずは、受賞した作品から読んでみることに。

まず、視点が非常に面白い。
普通の警察小説にある、
警察官や刑事個人と警察組織の摩擦とか
(「事件は現場で起きてるんだ!」的な)
そういうものではなく、
事件捜査後のPTSDによって休職中の刑事が
かつての知人らから協力を頼まれて
一市民としてながら、事件にかかわっていくという、
なかなか他にない設定。

この設定によって、警察小説にあるギスギス感が出ず、
「縁」や「人情」、被害者と加害者それぞれの「心理」が
うまくでてきていると思いました。

各章で、道内各地の事件をそれぞれ取り上げていて、
道内在住者としては情景を思い浮かべながら読めるのも
またひとつ面白いところです。
ニセコ・夕張・日高・オホーツク・帯広・札幌なんかが
舞台になっていて、地域の描写もさすがです。
(作者が夕張出身なのです。)


それと
「事件は捜査員の心までも傷つける」
という帯のコピーは、うまい。



ただ
「心にぐっとくる感」っていうのは
自分の中では生まれなかったのです・・・。
面白かっただけに、それが残念ではある。
ここは、個人差でしかないと思いますが。



昨年のミステリーの分野でいくと
私のNo,1は
「新参者」  (東野圭吾)
です。

「このミス大賞」では軒並み上位入賞。
でも、この小説の本質は「ミステリー」という部分ではなく
もっと純粋に、下町の住人と所轄刑事さんの絡みの部分。
最後の最後に解決される、そもそもの事件の真相よりも、
捜査線上に浮かんでくる住人ひとりひとりの背景に
魅力がたっぷりありました。

短編集にみえて、実は1冊で長編になっているつくりも
読みやすくて面白い。

ミステリーなのに、
ちょっと心温まっちゃうような要素満載の小説です。
おすすめです。


7月24日通り (吉田修一)

昨年末に、同著者の「パレード」を読みました。
今春、映画化されるということなので。
それがけっこう意外性もあっておもしろかったので、
この人の別作品を探していて決めた2冊目。

私の苦手な「恋愛小説」だったため、
ちょっと逃げ腰ではあったものの・・・トライ。

やっぱり
駄目でした・・。


男性の描く恋愛小説はわりと読めるはずだけど
この小説は、「え!?書いたの男性!?」って思うくらい
女性作者っぽいような気がする。


間違ってもいいから、この恋を選ぶ。
そう思ったこと、ありませんか?
「東京湾景」の著者が送る、最新長編ラブストーリー。


このキャッチコピーにひかれた方は
ぜひ読んでみてください。


私も、これまでのたいがいの恋愛は
けっこう間違っていたし(笑)、
その面ではあまり豊かな人生でもないけど
ちょっと共感はできなかったかも。


「間違う」っていっても
その選択は間違いすぎだろ!
ってつっこんじゃった・・。

だって・・あの先輩、
どう考えてもうさんくさい・・・!!


や、けっこう読者の書評では高評価なので
好きな人は好きだと思います。

「パレード」はおもしろいよ。



というわけでした。


いま読んでるのが終わったら
次に狙っているのはこれ。


この人、別な作品ですが
今回の直木賞候補だった人です。
本屋さんで、平積みされてた中のひとつ。
上下巻でけっこう面白そうなので文庫で読んでみようか。