こんにちは。
ひぐち光冬@ブログ期に突入です。
 
 
さて、昨日は西宮市の臨時議会がありまして、第7次の補正予算が可決されました。そしていろーんなコロナ対策のための新たな施策が行われることが決まりました。
 
そもそも補正予算って?
 
昨日「予算編成」について書きましたけども、本来は「当初予算」っていって、4月~3月までの年度ごとの予算は、直前の3月議会で決定されるんですね。たとえば2020年度(2020年4月~2021年3月)までの年間を通しての予算は、その直前の2020年3月議会で決められているわけです。それを当初予算っていって、本来であれば毎年その予算の範囲内でのみ施策がおこなわれます。
 
しかし、今回のようなコロナ危機や豪雨災害など、予期せぬ出来事って起こるじゃないですか。当初は全く想定していなかった出来事が。そんなときに「補正予算」ってやつを組むんですね。それは定例の議会(6月・9月・12月・3月)の中で提案されたり、今回のように臨時議会が開かれてその中で提案されることもあります。
 
とにもかくにも、第7次補正予算ってことは、今回のコロナ対策で7回も追加で予算を組んでいるってことです。
 
で?どんな施策が決まったの?
 
で、第7次補正予算の中身ですけども、かなりいろんなコロナ対策が新たに行われることになりました。いかんせん今回は約32億円の補正予算でして、これまでの市のコロナ対策は12億円程度でしたから、一気にこれまでの3倍くらいの額の支援が増えることになりまして、そこそこのメニューがあります。なのですべてを紹介するのはちょっと大変だしわけがわからなくなると思うので、ここでは僕の独断と偏見で僕が知らせといたほうがいいなーと思ったやつだけ紹介したいと思います。
 
ちなみに、なぜ32億円かと言いますと、実は地方創生臨時交付金っていう補助金が国から西宮市にもおりてくることになりまして、その総額が約35億円なんです。なので今回の補正予算は、その枠内でやろうってことですね。
 
新生児にも5万円を給付!
 
みなさんはもう10万円の定額給付金はもらいましたか?おそらくほとんどの方が受け取っていると思いますが、あれって「4月27日までに住民登録されている人」が対象なんですね。だから、4月28日以降に生まれた赤ちゃんは、対象外になっちゃてるんです。“それってあまりにもかわいそうじゃない?”ってことで決められたのが、「新生児への5万円給付」です。5万円っていうのがちょっと惜しいですけど、2020年4月28日~2020年12月31日までに生まれた赤ちゃんはみんな対象になります。すばらしい施策だと思います。こういうことをどんどんやっていってほしいですね(^^)
 
里帰り出産できなかったお母さんへの支援
 
これは国の施策ですが、コロナの影響で、ほんまは里帰り出産したいけどできないって方が少なくありません。そんなお母さんをサポートするための支援が組まれました。1回1万円を上限とし、月4回まで、最長半年間の間、民間の家事・育児サービスの利用料の補助をします。
 
里帰り出産ができなかったからといって、民間の家事・育児サービスを利用するっていうのはなかなかハードルが高いような気もしますが、そういうサービスが使えるようになりましたんで、ぜひ積極的に利用していただけたらと思います。
 
ちなみにこの支援はホームページと市政ニュースでしか広報するつもりがないようなので(議会でもっと広報をちゃんとしてくれって指摘してるので拡充されるかもしれませんが)、必要な人に情報が行き届かない可能性があります。なのでもしみなさんの周りに対象者の方がおられたら、ぜひ積極的にお伝えいただけたらなと思います。よろしくお願いします。
 
コロナ離職者のための緊急雇用&就労支援
 
これはコロナ第1波の当初から共産党議員団が求めてきていたもので、ちょっと遅いなぁという気もありますが、とにかく決まってよかったです。コロナの影響で失業してしまった市内在住者or市内勤務者を対象に、2021年3月31日までという短い期間ですが、西宮市役所のパートタイム職員として20名程度募集することになりました。また同じく失業者を対象に、再就職の支援も行うことになりました。
 
僕も実際に何人かの失業してしまった方々から相談を受けましたが、みなさん本当に困っておられます。この施策がひとつの助けになればなぁと思います。
 
実演芸術公演支援事業
 
芸術は爆発です。芸術は守らなければなりません。芸術のない世の中なんて、ソースのかかっていないパスタみたいなもんで、味気もくそもありません。
 
ということで、西宮市においてもアーティストへの支援が行われることになりました。実演芸術公演支援事業です。実演芸術公演っていう言葉は聞きなれないのでわかりにくいですが、ダンスの発表会とか合唱とかオーケストラとかピアノ発表会とか…ステージでの芸術公演のことでしょうか(担当外でして詳しく確認できておらず申し訳ありません)。たぶんそうだと思いますけども、そういう公演をするときに、1公演につき上限30万円まで支援する事業です。1回の公演でどのくらいの経費がかかるのか僕はよく知りませんが、30万円ってどうなんでしょう?そこそこ大きい額なのかな?ぜひご利用ください。
 
学びの指導員の拡充
 
これは先日の僕自身の一般質問で求めていたことでもあるので嬉しく思います。各学校に配置されている「学びの指導員」(学習をサポートするスタッフ)の配置時間が大幅に拡充されることになりました。
 
昨年までは各校週1回だけだったのが、コロナで週3まで拡充されていて、さらに今回週5で配置されることが決まりました。
 
コロナによる長期休校で学習の遅れに不安を抱いている子どもたちは少なくないと思います。だからといって強制的に補習をしたり詰め込んだりするのは大反対ですけど、純粋に自分から学びたいと思っている子どもたちのサポートをしてあげることは重要だと思っていました。学びの指導員をどのように活用していくかは各学校次第ですが、変な使われ方にならないよう注視しながら見守っていきたいと思います。
 
地方創生臨時交付金の枠を超えた支援を
 
他にもまだまだ新たに決定された施策はあるのですが、すべてを紹介するのは大変なのでごめんなさい。気になる方はまた聞いてください。
 
今回の第7次補正予算でいろんな施策が決まったことはほんとによかったと思いますが、決してこれで十分とは言えません。まだまだ支援が必要なところはたくさんあります。とくに僕が思ったのは「PCR検査体制が不十分!」ということ。たしかに少しずつ拡充はされてきてはいるのですが、今の感染状況を鑑みれば、全く不十分であると言わざるをえません。
 
で、そのPCR検査体制を十分に拡充していくためには、地方創生臨時交付金(約35億円)の枠におさまってちゃダメだと思うんです。その枠を超えて、西宮市独自の基金(貯金)も使って(西宮市には200億を超える基金があるんですよ!)やっていくべきだと思うんです。だって基金って、緊急時のために貯めてるんだから。今は緊急時じゃん。
 
ということで、これからも市の動きを注視しながら、改善を促し続けていきたいと思います。
 
またみなさんからもご意見くださいねー!
 
 
 
 

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※日本共産党は「住民の苦難の軽減」をモットーに、政党助成金はもらわず、ほぼしんぶん赤旗の収入と寄付、党費のみを原資にして活動をしています。

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