【ご報告】防衛大の闇を断ち切るために私たちにできること

報告が遅くなってしまいましたが、8日(土)に『防衛大学校の闇─その恐るべき実態』を開催しました。

西宮平和委員会として初めて主催するイベントでどうなることかとほんとにヒヤヒヤしましたが、蓋を開けてみれば72名の方が来場されホッとしました。

この集会を開催しようと思ったきっかけは、昨年の日本平和大会で原告のお母さんの訴えを聞いたこと。私は防衛大のことをほとんど知らなかったのですが、お母さんからその実態を聞いて衝撃を受け、これは自分のまわりの人たちにも伝えなければならないと思い企画したのでした。

しかしまあこんなに早く実現するとは正直思ってなかったのですが(^_^;)

何はともあれ実現できて本当によかったです。

集会ではまず防衛大人権侵害裁判を追った『防衛大学校の闇―連鎖した暴力…なぜ』というドキュメント番組を上映し、その後原告のお母さんから防衛大や裁判の実態について詳しく報告していただきました。

防衛大人権侵害裁判は“加害学生”と‟教官（国）”を訴えているものですが、１審では加害者の慰謝料の支払いは命じられたものの、「国が安全配慮義務を怠った」という主張は認められず、国の責任は認められませんでした。

よって現在控訴中です。

【そもそも防衛大人権侵害裁判って何？→こちら】

お母さんは時々声を詰まらせながら訴えました。

いかに防大内のいじめがひどいか…

相談室に行っても足蹴にされる実態…

教官の黙認…

中退者・自殺企図者の多さ…

そして原告の声には耳を傾けず、あくまでも防衛大（国）の肩を持つ司法の実態…

聴衆のみなさんは息をのみ、時折涙を拭いながら聞き入っていました。

参加者の声を一部紹介します。

●国民救援会で活動しているので現在の司法のひどさは知っていたが、お母さんのお話を聞いて心底腐りきっているなと思った。

●軍隊を育てる施設なのである程度のいじめがあることは想像できたが、話を聞いて驚いたのが司法のひどさ。実際の裁判でのやり取りは普通聞くことができないので知れてよかった。

●想像を超えるひどさに唖然とした。西宮市にはトライやるウィーク（中学生の職業体験）で自衛隊に行かせている学校がある。これまでも中止を求めてきたが、もう絶対に行かせてはならないと改めて決意した。

●原告の中に“正義感”という強い一本の芯があったからこそ防衛大の在り方に違和感を感じ、逆にそのことがいじめのターゲットとなるきっかけになってしまったのではないか。こういうことは防衛大だけじゃなく、学校や会社などあらゆる組織でありうることだと思う。原告やお母さんを一人で闘わすのではなく、私たちも連帯し団結して闘っていきたいと思った。

●防衛大のいじめのひどさ、司法のひどさには驚くばかり。その根源には安倍政治があると思った。安倍を倒さない限りは解決しない。みんなで安倍政権打倒のために力を尽くそう。

●知人の息子で陸上自衛隊高等工科学校に通っている子がいる。決して他人事ではないと感じた。私の子も自衛隊のイベントに「潜水艦にも乗れるよ」と言われ参加したことがある。とても楽しかったようだが、それから自衛隊に入隊しないかという案内が届くようになった。自衛隊もなり手不足なのであの手この手を使って誘ってきている。今日のお話を広く伝えていき、注意を促していきたい。

●チラシを見ただけで辛く、内容に耐えられないかもしれないと思って参加を躊躇していたが、参加してよかった。お母さんが頑張っておられる姿を生で見て、もうこんなことを繰り返さないためにも自分のできることをやっていきたいと思った。

●こんなことが防衛大では行われていたのかと衝撃だった。そしてこういう施設の存在を間接的であれ許してしまっている自分たちの責任を強く感じた。変えていくために力を尽くしたい。