先日、西宮9条の会ネットワーク主催の『激変する東アジアで、憲法9条は生き残れるか?』という講演を聞きに行きました。講師は立命館大学の君島東彦先生でした。



「国際情勢(特に隣国の東アジアの情勢)を抜きに、日本国憲法は語ることができない!」という主旨のお話で、それはそれで今までにない観点からの憲法の話を聞くことができてすごく勉強になったのですが、私が一番印象に残ったのは、“今の学生たちの国際比較”の話でした。

君島先生は中国や韓国の学生たちとも頻繁に交流をしていて、彼らの実態もよく把握されているんですが、中国や韓国の学生たちと日本の学生たちを比べてみたら、日本の学生は“圧倒的に政治の話をしない”そうです。これはそもそも何も知らないから話ができないのか、知っているけどただ隠しているだけなのかよく分かりませんが、とにかく政治の話をしないんですね。中国や韓国の学生たちは、休み時間になったら政治の話をするのがむしろ当たり前だそうで、“政治の話ができない男はモテない”という話もあるようです。

君島先生はこの現状を非常に危惧されていて、
「今の学生たちを見ればだいたいその国の10年後や20年後は予測がつきますから、このままいけば日本は本当に危ないですよ。確実に中国や韓国には負けます」
という話をされていました。

私も学生たちが“政治の話をしない” または“政治の話ができない”現状というのはものすごく危険だと思っていて、というのも、その状態だと政府のやりたい放題になってしまうじゃないかと思うからです(政府が無茶苦茶なことをしていても気が付かない)。

だから、この現状を打破して、学生たちが“政治の話ができるようにする”ことが喫緊の課題になってくると思うんですが、みなさんどうしたらいいと思いますか?

私はやっぱり“教育”だと思うんですね。教育制度自体を変えて、“政治参画”を促す教育を推進していく必要があるんじゃないかと思うんです。

だけど、その前にすることがあるだろうと思っていて、それは私たち“大人”が変わっていくことです。

子どもたちに政治の話をさせたいのであれば、まずは私たちが積極的に政治の話をしていかなきゃいけません。子どもたちが“政治の話をするのが当たり前なんだ”と思う状況をつくっていかなきゃいけません。

まずは自分から。

息を吐くように、政治の話をしていきたいと思います。