ひとり一人に個性があって、同じ人間は一人もいない。
当たり前にそう思っているけれど、それってすごいことだと
時々しみじみと考えることがある。
同じ親から生まれても、姉妹の個性は異なっている。
まゆ姫とあお姫は同姓だけど個性が違う。
元気度は同じくらいだけど、同じ親、同じ環境でも
生まれながらに備わっている個性は、固有のものなのだ。
この世界は言葉を介してコミュニケーションを図る。
話し手が聞き手に与える影響は、話し手の話の内容よりも
その人の雰囲気や見た目に大きな影響を受けているらしい。
声音も声のトーンもとても大切なコミュニケーションの
要素となると思っている。話す速度も大切だ。
認知症の高齢者の方との会話は、ゆっくり、短いセンテンスを基本と
していた。早口は空気感までせわしなくさせてしまう。
言葉から醸し出される空気感が、大きな環境要因になっていた。
子どもはどうだろう。
基本はゆっくりを心がけている。急いでいてもゆっくり。
世界は人の数だけ存在している。
4歳と2歳の子どもの世界。遠い昔、私も経験したけれど、
時間はとてもゆっくりだった気がする。
今はそこにいない私だけれど、子どもの世界を少しでも
理解しながら声をかけ、行動を共にしたいと思う。