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緑の談話室

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今回の記事は繁殖力の強い外来種

「生態系被害防止外来種」に指定されている植物3種等書いてみました。

その前に・・・H27年3月に

「要注意外来生物リスト」という区分は廃止されました。

現在は環境省と農林水産省が作成し公表している

「生態系被害防止外来種リスト」という分類です凝視

正式名称は

「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」
その中には特定外来種も含まれています。

いろいろあってややこしいですえーん

植物の説明は野田市のHPからも引用させていただきました。

間違った記載もあるかと思いますがご容赦願います滝汗

コメント欄はお休みしておりますふとん1ふとん2

 

 

1種目は

アメリカオニアザミ「アメリカ鬼薊」

ヨーロッパ原産でキク科の越年草

日本には北アメリカから輸入された穀物や牧草に混じって渡来し

1960 年代に北海道で初めて発見されました。

開花時期は7-10月

針のように鋭い 総苞片ガーン

枯れた後でも

写真のように鋭い棘が残ります。触ると痛かったですガーン

特定外来種の指定はありませんが、繁殖力が強く、

在来の植物の生育場所を奪うなどの影響を与える可能性があるため、

環境省により生態系被害防止外来種リストの中の

「その他の総合対策外来種」に指定されています。

 

各自治体のHPてはアメリカオニアザミについて

見つけた場合は駆除または管轄する部署へ届けるよう

注意喚起を促しています。

2種目は

ニワウルシ「庭漆」

高さ20mに達するニガキ科の落葉高木

 中国原産で、日本へは明治8年に渡来したそうです。

花期は 5 - 7 月

枝先の花序に黄緑色の 小さな花をたくさんつけるそうですが

花は見たことありません。見渡した限りすでに果実期に入ってました。

雌雄別株

雌株は花後 枝先に細長く平べったい果実をたくさんつけます。

 

プロペラのような果実は緑から赤へと

遠目には綺麗ですが 完熟すると茶色になります。

果実は翼で風を受け、 回転しながら遠くへと運ばれていきます。

葉は基本互生、

奇数羽状複葉小葉は13-33枚、

ウルシ科の仲間と違ってかぶれませんにっこり

 成長が早く丈夫なため

街路樹や庭木とし て栽培されていました。 

一方で増える力がとても強く 特に河 川敷に多く見られます。

早い成長と生育範囲の拡大、

化学物質(アレロパシー)を出すことで在来植物を駆逐します。

ニワウルシも駆除の対象として

生態系被害防止外来種リストの中の

「その他の総合対策外来種」に指定されています。

ただ役に立ついい面もあるのです。

樹皮や根 は殺虫剤の原料としても利用されました。 

養蚕にも用いられたそうです。 今はどうなんでしょうキョロキョロ

3種目は

オランダガラシ「阿蘭陀辛子」

アブラナ科の多年草

花期4-8月

明治の初めにヨーロッパから日本に入ってきました。

オランダガラシというより

クレソンという名前でお馴染みのハーブですナイフとフォーク

初めのころは西洋料理店で使われてました。

料理店の台所から捨てられた

切れっ端が水辺に根付いて繁殖したものだそうですびっくり

水の流れの縁などに野生化しています。

生態系被害防止外来種リストの中の

「重点対策外来種」に指定されています。

 

以上ご紹介した3種は皆様のお近くでも

見ることが出来ると思います。

特にアメリカオニアザミの刺にはご注意ください凝視

 

外来種とは、

もともとその地域に生息していなかったのに、

何らかの理由で持ち込まれ生息、定着した生物のことです。

海外から持ち込まれた生物はもちろんのこと、

日本国内の他の地域から持ち込まれた生物も含みます。

 

外来種とは、

持ちれた生物だけでなく、た生物も含み

続いて河川敷、河川堤でよく目にする外来種4種ですニコ

ナヨクサフジ「弱草藤」

マメ科のつる性1年草-越年草

ヨーロッパ原産で

産業管理外来種に指定。

農協の指導で

肥料代わりとして植えているところもあり野生化していますネガティブ

絶滅寸前種のオオバクサフジにとって

ナヨクサフジはどのような影響をもたらすのか気が気ではありません。

調査で見つけると抜いてますがとても追いつきません悲しい

白花は珍しいですキョロキョロ

シロバナナヨクサフジ「白花弱草藤」

ナヨクサフジの中ほどに在る

黄色い花はセイヨウヒキヨモギです。

セイヨウヒキヨモギ「西洋引き蓬」

ハマウツボ科の半寄生植物で1年草

ヨーロッパ原産で

1973年に初めて千葉県で確認されました。

京都木津川の河川堤でもすさまじい勢いで繁殖しています。

セイヨウヒキヨモギ、👇のヒサウチソウの

どちらも特定外来種の指定は無いようですけど特に

セイヨウヒキヨモギの蔓延は脅威です。

ヒサウチソウ「久内草」

ハマウツボ科の半寄生植物で越年草

地中海沿岸地域原産で

1982年に名古屋で確認されました。ヒサウチソウは

セイヨウヒキヨモギに比べて少なくなったと感じています。

こちらも嫌われ物ですけど可愛らしい花だと思います物申す

名前の謂れは

帰化植物研究の第一人者

久内清孝氏を記念してつけられました。

 

イタチハギ「鼬萩」

マメ亜科の落葉低木

北アメリカ原産で 別名クロバナエンジユといいます。

日本生態学会が定めた

「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定

繁殖力が強く、在来種を圧迫することが懸念されている種です。

道路の砂防用に移入されたものが野生化、厄介者と思ってました。

ただブログ友さんに

ミツバチの貴重な蜜源になると教えていただきわたしの中では昇格ニヤリ

 

因みに在来種のクズ「葛」はアメリカで、

イタドリ「虎杖」はヨーロッパやアメリカで異常繁殖して

「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っていますガーン

 

以上長くなりました照れ

自然の中で外来種は

在来種と上手く共存している種もありますし

共存を余儀なくされる種もあります。

外来種はいろいろな意味で嫌われもの、

ブログでは取り上げないとおっしゃる方もおられますウインク

 

お終いまでお付き合い下さりありがとうございますm(__)m