晩秋の湿原 | 緑の談話室

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11月一週目に三重県四日市に有る湿原を訪ねた時の記事です。

暖かい散策日和でした。

写真撮影にはもう少し暗い方が良かったのですが雲一つない青空でした晴れ

コンパクトカメラでの撮影ですカメラ

ところでここは貴重な植物群落として

国の天然記念物に指定されている東海地方の湿原で東部と西部にわかれています。

この湿原へは季節を変えて何度か訪問していますが

今回2年ぶりになります。

ですが今年はホソバリンドウもヤマラッキョウも見頃を逃しましたえーん

綺麗な被写体を探すも湿原の中を分け入って

撮影はできませんので限られた写真になりました。

東部、西部一緒に載せております。

 

湿原のリンドウといえばホソバリンドウですが・・・

前回見た時より少ない気がしました。

ホソバリンドウ「細葉竜胆」

リンドウ科

環境省レッドリスト 絶滅危惧種Ⅱ類(VU)

湿原や棚田の用水路脇などで見られるリンドウ。

葉が紅葉しています。

花はふつうはこのように茎の先端に集まって咲きますが

茎の葉と葉の間でも花を付けています。

ホソバリンドウ「細葉竜胆」

「細葉」の由来はリンドウよりも葉の幅が狭いことによります。

 

👇この二枚は日向の乾燥した山野に咲くリンドウ「竜胆」

葉の幅は個体差はありますがホソバリンドウより葉の幅が広いです。

 

 

今回目的のひとつ、湿原に咲くヤマラッキョウ

ヤマラッキョウ「山辣韭」

ヒガンバナ科

食用のラッキョウの花に似ているところからこの名前が有りますが

ラッキョウのように球根は食べられますが

香りが少ないので食用にはならないとのことえー?

小さな花が集まって丸い花序になり下向きに咲いています。

ヤマラッキョウの花はメシベよりオシベの方が先に成熟する雄性先塾です。

花の拡大写真が無くてすみませんショック

 

ナガボノアカワレモコウ「長穂の赤吾亦紅」

バラ科

湿地に生える多年草

野山のワレモコウより背が高く花穂も大きいですが

牧野植物図鑑には記載されていません。

三重県レッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類(VU)

追記→ 今は[ナガボノワレモコウ]に含まれているそうですウインク

花は先端から咲いていきます。

花弁は無く赤味を帯びた部分はガクです。

 

クロミノニシゴリを初めて見たのがこの湿原でした。

滋賀県で群生を見つけたのは

ここで見た後でこのように続けて見つかることがよくありますニヒヒ

説明は前記事と重複してますので省略しました。

クロミノニシゴリ「黒実の錦織木」の果実

ハイノキ科の落葉小高木

 

サワフタギ属には

サワフタギ、タンナサワフタギ

クロミノニシゴリ、クロミノサワフタギの4種があります。

 

サワフタギ「沢蓋木」

ハイノキ科の落葉低木

こちらはわたしの好きな瑠璃色の実ですが葉も実も傷んでいますチーン

シロシタホタルガの食害を受けやすいそうです。

葉の縁には細かい鋸歯があります。白い花が咲く花期は5月-6月

実の大きさは7mmくらい。

沢に蓋をするかのように茂る木が和名の由来です。

 

ヘビノボラズ「蛇上らず」の果実

メギ科

別名トリトマラズ、コガネエンジュ

滋賀県でも見ていますが

本州の中部地方南西部から近畿地方にかけて分布する日本の固有種

九州の宮崎に隔離分離しているそうです。

枝には長く鋭いトゲが有る木です(>_<)

和名は

鋭いトゲにヘビも登ることが出来ないところから付いた名前です🐍

 

コマユミ「小真弓」の果実

ニシキギ科の落葉低木

ニシキギとコマユミは花も葉も似ています。

枝にコルク質の翼が見られるのがニシキギ、翼が無いのがコマユミです。

 

カクレミノ「隠れ蓑」の果実

ウコギ科

千葉県の南部から九州の暖かなところに自生する常緑高木

よく坪庭などに植栽されています。

三本の葉脈が特徴で葉の形は成長するにつれて変わります。

下の方の葉を見るとカクレミノであることがよくわかります。

実はすでに黒く熟しているものもありました。

ここまで四日市の湿原から見ていただきました。

 

 

久しぶりに京都北山から最近の花便りを少しウインク

北山は地域を総称しての名前です。シマカンギクを見てきました。

北山杉

 

シマカンギク「島寒菊」

キク科の多年草

京都府レッドデータブック 絶滅危惧Ⅱ類

本州の近畿地方から四国、九州に分布し変異の多い菊です。

総苞は瓦状に並び総苞片は卵形または長楕円形

  

 

こちらは休耕田に生えるヤナギタデ「柳蓼」

タデ科の1年草

これはアユの塩焼きにかける蓼酢に使われます。

葉は細長く毛は生えていません。

よく比較されるのがボントクタデです。

特徴の一つにボントクタデは味が有りませんがヤナギタデは葉をかじると

ピリッとした辛味があるといわれています。

このヤナギタデの葉を食してみましたが

辛味の有るのとそれほどでもない葉が有りましたうーん

やっぱりボントクタデと食べ比べしてみなくっちゃ💦

実を包むガクの緑と赤、薄紅色の花とのコントラストラブ

  

 

おまけは干し柿、おひとつどうぞほっこり

今年もたくさん干し柿を作っています。いまのところ延べ200個くらいでしょうかニコニコ

冷凍もしました。

 

11月も早や半ば、寒さも本格的になってきましたゲホゲホ🥶

皆様風邪などひかれませんようどうぞご自愛くださいませ♪

最後までお付き合い下さりありがとうございますニコ