私たちは、何かが起こったとき、嬉しくなったりワクワクしたり、悲しくなったり辛く感じたりします。
何か起こったことに対して感情が動くのは、風に吹かれた風鈴が音色を奏でるように当然のことです。
感情が起こったときは、その感情に色づけしたり評価をしたりしないで、ただ静かに感じていると、それは自然に消えていきます。
こちらの記事でも触れましたが、考えが浮かんだ最初の時点からその化学物質が血中からなくなるまで90秒もかからないという「90秒ルール」というものあるそうです。
25歳まではのびのびと! - 10代の脳における神経解剖学的変化
私たちの脳は、90秒より長く怒り続けることはできないそうです。
それ以上長い間怒っている人は、繰り返しそのことを考えることで怒り回路を自分で繰り返し刺激しているのだそうです。
もし90秒たっても、まだ怒りが続いているのなら、それは自分で脳に思い出させる努力をしてるからです。
何日も怒り続ける人は、ずっと自分でそのことを何度も思い出して怒り回路を刺激し続けているだけなのです。
実際のところ、感情には実体がありません。
風鈴を揺らす風が通り過ぎてしまうと、音色が止むのと同じように感情の揺れもおさまっていきます。
風が通り過ぎると風が吹いていたときに奏でられた音色は過去に流れていくのです。
しかし私たちは、もう風が収まっているのに、わざわざ風鈴を揺らしてそれを鳴らし続けようとしてしまいます。
悲しい風が吹いたときに聴こえてきた悲しいメロディーを、怒りの風が吹いたときは怒りのメロディーを、何度も何度も聴くために、風はもう遠くに行ってしまっているのに、風鈴を揺らし続けているのです。
最初に起きた『揺れ』はじっと待っていると収まります。
ただ、静かにそれを感じていれば、その感情に実体がないことに気づくでしょう。
実体がないことに気づけば、自然とその感情から解放されるものです。
このことは、悲しみや怒りというネガティブな感情だけでなく、すべての感情に言えることです。
嬉しい感情や楽しい感情も、その場でただ感じて愛でて、流れていくのを赦していかないとそこに『執着』が生まれてしまいます。
私が、何事も興奮し過ぎないほうがいいことをお伝えしているのは、プラスの感情が起こったときに、その気持ちを手放したくない、もっともっと欲しい、絶対失いたくないと執着してしまうと、振り子のようにネガティブな方向に引き戻されることが起こってしまうからなのです。
ブログでも何度も書いていますが、この宇宙全体も私たちひとりひとりも、陰陽のバランスで成り立っています。
光があれば陰があるように、『ポジティブ』があれば、必ずそれを支える『ネガティブ』があるのです。
そして、その『ネガティブ』が絶対的に悪いものというわけではありません。
一度感じた幸せを失うのが怖くて、そこに執着してしまうと、それがなくなると、自分はもう幸せでいられなくなると勘違いしてしまうのです。
良いことも困ったことも、風鈴が鳴っている間にしっかり味わい尽くして、風が通り過ぎてるのに、無理に揺らし続けるのはやめておきましょうね。
感情に振り回されると自分を見失ってしまいますので。
フランスから愛を込めて❤
ミカリュスより
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元記事はこちらになります。
4年近く前に書いた記事です。
このことは、安定した幸せを掴み取るのにとっても大切なことなので、玉手箱メンバーさんは、ぜひ再度、読み返してみてくださいね。
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日曜日の午後のセーヌ川沿いの風景です。
お天気が良くて、まるで海辺の街に遊びに来たような気分でした。
玉手箱メンバーさんへもうひとつおまけです。
プレミアムメンバーさんはこちらもどうぞ
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