フランス語を学習中の読者のみなさま♡
今日は、グランヌヌスの描いたバンデシネ(漫画)の2コマめの解説です。
GOURMANDISE 2
食いしん坊 2
Miccalus a toujours été aussi très gourmande.
ミカリュスもいつもとっても食いしん坊でした。
ここで前回の文章との共通点と違いについて見ていきます。
<前回の文章>
Grand nounours a toujours été gourmand.
グランヌヌスはいつも食いしん坊でした。
まず共通点は、動詞に半過去ではなく複合過去が使われていることです。
前回、解説したように、過去の出来事を語るとき、基本的に継続的や反復的な行為の場合は半過去を使いますが、その期間や回数が具体的であり、はっきり完了している場合には、複合過去形を使うことがよくあります。
作者のグランヌヌスにとって、食いしん坊のミカリュスはもう完全に過去のイメージだということが窺える文章です。
ここでポイントになるのは、イラストに書かれているのは、ラーメンと日本酒です。
このイラストは、グランヌヌスと出会う前の、ミカリュスの健康的な和食生活の終わりも意味しています。
ラーメンと日本酒は、健康的な和食ではないよというツッコミはありますが、フランス人のグランヌヌスの日本食のイメージということでお許しください。
その他の共通点として、「いつも」という意味の副詞「toujours」が使われています。
次は、これらの2つの文章の違いを探してみてください。
Grand nounours a toujours été gourmand.
グランヌヌスはいつも食いしん坊でした。
Miccalus a toujours été aussi très gourmande.
ミカリュスもいつもとっても食いしん坊でした。
どうですか?
簡単でしたね。
英語のalsoにあたる「aussi」という副詞が加えられています。
そして、ここがフランス語の重要ポイント!
「食いしん坊の、食い道楽の、美食家の」という意味の形容詞「gourmand」の語尾に注目してください。
グランヌヌスは、男性なのでそのままの形「gourmand」ですが、ミカリュスは女性なので、語尾に『e』がついて「gourmande」に変化しています。
発音も「グルモン」から「グルモンドゥ」というふうに変わります。
(カタカナでは正確な発言が表記できないので、参考までですが。)
続きも早く読みたいよと言ってくださる方は、こちらで予習しておいてくださいね。
辞書なしで、フランス語のバンデシネをスラスラ読める日がきっと来ますよ。