俺は全然素晴らしい人間じゃないけど、素晴らしい物を沢山知ってる自信がある
と彼は言う。
私は彼を素晴らしいと思う。
ときどき彼の轍を踏みながら、すごく惨めな気持ちになることもあるよ。
私は彼に愛してもらうには価値が薄すぎる。
それなのに大切にしてくれるのはなぜ?
彼は日々沢山の刺激を受けて、
全然やで、と謙遜しながら、計り知れない沢山の努力をして、
大きな世界で生きている
その頃私は、例えばおうちで鼻をかんでる。ベッドで彼に勧められた本を読んでる。
そしてそんな時間の事を思っては、どうしようもなく虚しくなる。
虚しいという
感情をひとつとっても、
私たちがそれを感じる場面は真逆なんだと思う。
何もない虚しさ。
届かない虚しさ。
彼がそれを望んでなくても
彼の周りには沢山の人がいるし、
私がそれを望んでも
私の周りには誰もいない。
そんなの、どうしようもないのに、
考えてしまっては寂しくてたまらなくなる。
色んなことがどんどん変わっていく。
彼に起こる全部のことが良くなっていってくれることを願いながら、
置いていかないでと願ってしまいそう。
正直、少しだけ苦しい。
なんて絶対に言えないけどね。
でも私が煙草を吸ったことに、涙を流した彼が、やっぱり何よりも大切で
色々乱れる思考とは比べ物にならない。
それは日々、激しさを増してく気がするから。