野良猫たちを保護しても、心ある里親様と出会えるのは中々に難しく、またどんなに良い里親様であっても、病気の子や粗相をする子、夜鳴きをする子などをお願いすることはできないので、現在、里親が見つけられなかった数匹の猫たちが、ケージの中で暮らしています。

 

中でも、うちに置いておくにはもったい猫ちゃんがいます。

初秋に保護した長毛の母猫は、他の猫にも寛容でとても落ち着いており、猫にも人間にも幸せを運んでくれるような素敵な猫ちゃんですが、残念なことに猫エイズキャリアである上、腫瘍のようなデキモノが体のあちこちにあるので、今後どのようなケアが必要になるのかもわからず、他の方にお願いすることではないと考え、里親募集を中止しました。

 

 

あまりベタベタしないタイプの猫ですが、人間側が動くとまるで秘書のように邪魔せずついてきて、人間が動いていないときには、傍らで静かに見守りをしてくれます。

でしゃばらず、かと言ってちゃんと目を見てアピールもしてくれる、大人の女性という感じのこで、程よい感じのスリスリ甘えも絶妙な可愛らしさです。

しかし薬を口から直接飲ませようとすると、すごい力で歯を食いしばり、口を開けさせてはもらえません。そんなところからも、大人の女性の強い意志のようなものを感じます。

 

この子の様子を見ていると、家の中で生活したことのある猫であることは明らかでした。

どのような経過で捨てられたのか。なぜ、猫エイズに感染してしまったのか。今更どうしようもないことですが、悔しくてなりません。特別に可愛がってくださる里親さんとの出会いも、諦めなくてはなりません。それでも、この子を放り出さずに保護して良かったと感じています。

今後も我が家の一員として、最期まで一緒に暮らす覚悟を決めました。

 

保護猫たち全員を看取るまで、何とか頑張らないといけません。

 

 

 

気になる事がありました。

近隣で飼い猫が脱走したらしく、チラシが撒かれているとのこと。

近所の方から、ポストにチラシが入っていたと教えていただきました。

なぜか、我が家にはポスティングされていませんでした。

 

不思議に思って、知り合いの方にチラシを見せていただくと、行方不明の猫は、以前里親募集のお手伝いをした時、トラブルとなった方に譲渡されたこでした。

 

 

昨年の春、近所の方から、隣の市で子猫が何匹も産まれて困っている知人がいる、という話を聞いたので、母猫の手術をするお手伝いできるからと、連絡をとってもらうようお願いしました。

ところが、伝言ゲームさながら、子猫を引き取ってあげる、と先方に伝わってしまったようで、断りきれず、2匹だけ、ミルクボランティアさんのところにお願いする手はずを整えました。

 

間に入っていたIさんとお会いして、ミルクボランティアの預かりさんを紹介し、同時に里親募集も行っていたところ、暫くして、Iさんのご友人に猫を譲渡するという話が進み、ご友人のお宅をたずねてみることになりました。

 

ご友人は、既に外飼いの猫2匹と、病気の猫1匹を飼っていらっしゃる方だとわかり、先住猫を外に出さないようにお願いをしましたが、猫の自由を奪いたくない、とのお考えでしたので、譲渡はできないとお話ししました。

完全室内飼いが最低限の条件ですから、外飼いの猫との同居は不可能です。

Iさんはお隣の市で猫のボランティアをされている方と聞いていたので、この件に関してもご理解いただけるかと思いましたが、相手がご友人だった為か、ひどく気分を害されたご様子でした。

他から里親希望のオファーも何件かきていたので、そちらのお見合いをお勧めしましたが、結果、もともと預かりさんを紹介しただけの立場の私は、身を引くかたちとなりました。

 

子猫たちはIさんのご友人宅へ譲渡され、また、Iさんのご友人からは、譲渡後猫たちは自分の家族になるので、あなたに様子を伝える義理はない、とも言われ、絶縁状態となりました。

 

そんな経過があった為、我が家の郵便受けにだけ、チラシを入れずに去られたのでしょうか。

 

正直、この話を耳にした時、預かりさん宅で大切に育てていただいた猫を行方不明にされたことに、憤りを覚えずにはおれませんでした。

同時に、1日も早く保護してもらいたい、と強く願いました。

 

ポスティングされていなかったのは偶然なのかもしれませんが、本気で捜したいのなら、過去にイザコザがあったにせよ、捜索経験のある人間に連絡を取って、助けを求めてもよいと思います。見つけたいと本気で思っているのであれば、人間の感情なんて関係ないのではないでしょうか。

 

言葉で言うのは簡単ですが、難しいですね。

猫には何の罪もないと言うのに。

 

 

拒絶された立場ですので、こちらからお声をかけることはできません。

もしも関係者の方にお読みいただいたのであれば、そこらへんお察しくださいね。






 

 

 

 

餌やりさんが不在になったお宅で、近くの方の助けを借りて餌やりを続けていただきましたが、野良猫たちが庭に入るようになったとのことで、餌やりの継続を断られてしまいました。

途方に暮れていたところ、保護猫活動を個人的に行っていらっしゃる方たちがお手伝いをしてくださることになり、何とか餌やりを続けることができています。

猫たちがいつも待っていて、その姿を見たら、餌をやらないなんて考えられない、と、お二人ともおっしゃってくださいました。涙が出ました。

 

 

TNR後の野良猫たちに給餌を続けることは、どこの市町村の助成金においても、必ず申請条件の一つになっているはずです。

手術をして放置するでよしとするのであれば、何もわざわざ助成金なんか出す必要もなく、殺してしまった方がよっぽど効率よく野良猫を減らすことができます。

しかしなぜTNRなんて面倒な事を行政が推奨しているかというと、猫は法律的に愛護動物であり、愛護動物を殺すのも虐待するのも、犯罪となるからです。

 

とは言っても、それを野良猫の被害にあわれている方に理解してもらうのは、至難の技です。

動物愛護を『動物愛誤』と書き換えて非難されることもありますが、相手が人間でも動物でも、助けを求められたらそれに応えたいと思うのは、人として当たり前のことではないかと思います。しかし、猫だけでなく、被害にあっている人間の方も助けないといけない、ということになるので、解決するには人間側の思いやりに頼るしか方法がなくなってしまいます…

猫の命と人間の命、どっちが大事なの?なんて、私と仕事とどっちが大事なの、などと新妻みたいな事を言い出されても困ってしまいますが、どっちも大事な命です。どちらも大切にできる解決方法が見つかると良いのですが。

 

 

不法投棄が犯罪だと知っていても山に産業廃棄物を捨て続ける業者がいて、それが明るみになり死者が出てもなお、国も県も彼らを裁こうとしないように、猫を駆除しようとしたり虐待まがいのことを行う施設があり、それを止めようとする市民に力を貸してくれる市議が皆無なのも、仕方がないと、今は諦めています。

目の前の命を守るために、できる限りのことを精一杯やり続ける、今はそれ以外に方法はないと思っています。

 

餌やり不在の地区で、子猫とふたりで彷徨っていた母猫です。

餌やりが居ないので、TNR後リリースできませんでした。

子猫のほうは、現在、保護してくださった方のおうちの中で暮らしています。

子供は大丈夫でしたが、残念なことにお母さんだけ猫エイズに感染していました。

気がつくと体のあちこちに小さい腫瘍のようなものができていました。悪性の可能性もあるとの診断だったので手術も考えましたが、腫瘍が何個もある為、全部取るのは無理らしく、このまま薬を飲ませて様子をみることにしました。

食いしん坊なので、お薬もカリカリと一緒に食べてくれています。

初対面の人間には厳しいけど、猫には優しい、とても良い子です。

 

この子も、またお外の子たちも、そして地域住民の皆さんも、共にみんなが快く暮らせる世界に1日も早くなることを、願っています。