術後回復力強化プログラムを取り入れている病院に入院したので、術前術後の過ごし方が通常と異なりました。

 
術後回復力強化プログラムを調べると良いことが書いてあるのですが、実際、患者側にとってどうだったのか?
一患者の個人的な感想をお話しします。
 
術後回復力強化プログラムとは、
術前術後の患者の負担を減らし、回復を早め、在院日数を短縮させるプログラムです。
 
具体的に良かった点をあげます。
 
①他院よりも入院日数が一日短かった。
 
これは術前にお腹のなかを空っぽにする処置(絶飲食や浣腸など)を行わないためです。
通常は手術前日に入院しますが、手術当日に入院します。
しかも手術の2~3時間前までお水を飲むことができるので、精神的にも身体的にも楽でした。
 
 
②硬膜外麻酔の使用により手術直後の痛みがなかった。
 
手術直後の痛みがないので、安静時間を過ぎると体を起こしたり、手術当日の歩行練習も可能です。
ちなみに歩行できたら、尿道カテーテルも当日にとれるそうです。
 
では次に辛かった点をあげます。
 
①体調に関係なく手術後に普通食がでる。
 
麻酔科の先生に体調が良ければ手術当日から食事(普通食)を出すと、術前に説明を受けましたが、実際は体調に関係なくご飯が出されました。
とてもご飯を食べられるような状態ではないのに、「食べてください」と看護師に言われて、頑張って食べたら、吐きました。
無理した自分が悪いのでしょう。
 
②硬膜外麻酔の合併症がでても、麻酔の量を調整してもらえない。
 
硬膜外麻酔は手術直後、良かったのですが、徐々に体調が悪化していきました。
最終的には会話もままならないくらいでした。「痛くなったら追加のボタンを押して下さい。」と言われましたが、量を減らして欲しくても、対応してくれません。
吐き気が強く出ても吐き気止めの薬もなかなか出ません。
 
一夜明けて、ようやく麻酔の量を減らしてもらえましたが、硬膜外麻酔をしていた最後の2時間くらいでした。
 
③体調に関係なく当日、歩行練習が開始される。
 
硬膜外麻酔の合併症と、夕食後の気持ち悪さで歩ける状態ではないのに、歩行練習が開始されました。
 
強く断れば良かったのですが、早く回復したくて、歩行練習に応じてしまいました。
歩けるわけもなく、終了しました。
(一応、吐き気がすることは伝えてありました。)
 
辛かった点は以上です。
 
良かった点、辛かった点を総合的にまとめますと、
 
術前の処置がないので、入院期間が短くて、
楽です。
 
術後は個人差があり、麻酔の副作用や発熱などによって、早期の飲食や歩行の開始はかえって負担であり、辛い想いを強いられることもあります。早く回復したい気持ちを抑えて、無理なら、状況を説明して食事や歩行練習は断るべきでした。看護師が必ずしも患者の気持ちや状況を確認してくれるとは限りません。
 
と、ネガティブなことを書いてしまいましたが
術後の体調が良ければ話は別です。
麻酔が効いているので痛みに苦しむこともないですし、早期に食事、歩行が可能なのは魅力的です。尿道カテーテルも早く取れるならその方がいいです。
 
個人的には、麻酔の副作用や体調不良に臨機応変に対応してもらえるなら、『術後回復力強化プログラム』は良いのではないかと思います。
入院期間が短いと医療費も少なくて済みますし、術前術後の辛い時間が少なくなるのはありがたいです。