まずは、大震災でお亡くなりなりになった沢山の方のご冥福をお祈りいたします。悲しみやこれからの生活をどうすればよいのか色々な問題をかかえている方々にも、このくだらない私のお話を読んで頂いて、ほんの少しの時間、クスッとでも笑っていただければ幸いです。

さて、入院生活も終わりに近付き、いよいよビリビリに裂けた「アソコ」の抜糸の日。
今まで抜糸なるものは経験したこともなく、果たしてどんな感じ?と軽く考えつつ処置室へ。
もうすっかり慣れたもんで、先生様が足元に立つと条件反射のように股が開く…。
「○○さん、ちょっと痛いかも。我慢してねん音符」と、何故か本日は機嫌の良い先生。
この先生、患者の間ではその日の気分でえらく態度が変わると評判の先生なので、
「おっ!今日はご機嫌じゃん、よしよし」
とか思ったので、ついつい私も調子こいてしまい、
「優しくしてねん!」
などと、和気あいあいムードで抜糸ははじまったのである…がっ!
バチン、バチンと糸を切る音。
あの音から察するに、かなり固い糸なんだぁ~ふんふん…そーだよなぁ、木綿糸みたいじゃないわいなぁ、とか考えて… 油断してた…
ピンセットで摘まんだ糸を思いっきり引っ張る先生。

分かります?
肉の中に埋もれた固いモノをむりくり引っこ抜かれる痛み…。

はい…叫びました…

…何度も…。

五本目位でさすがに機嫌悪くなりつつある先生に気が付き、奥歯を噛みしめ我慢したんだが、診察台の脇を握りしめながら叫ぶ替わりに蠢く指先にも先生の怒りが。
「うるさいよ!その指!気が散る!」

後、2日したら退院だぁ~、と元気溌剌、万全を整えていたのに、この抜糸はえらく私にダメージを与えたらしく、その晩は熱がでてしまい、経過診るために退院を1日延ばされてしまった新米ママなのでした。チクショ~!
久しぶりの登場!
出産後の母は忙しい…三時間おきの授乳、オムツの交換、沐浴指導に、おっぱいのマッサージ等々。
(アソコ)がビリビリに裂けたアタシにはかなり辛い作業で、なにかする度に、あぅ!とかくぅ!とか声が出たしょぼん
3日もすると傷も大分癒えたようで今度は猛烈な痒みが!
そうなると気になるのは(アソコ)がどーなっているのか!だった。カーテンをビッチリ閉め切り、片足をベッドに乗せて恐々手鏡をかざしてみた…
そこに映ったもの…

「13日の金曜日、ジェイソン!」
普通は会陰切開の傷は抜糸しなくてもいいように、溶ける糸で縫うのだが、ビリビリになったアソコは黒々とした糸で正にジェイソン状態。
…アタシも終わったわね…だった。
かなり泣きたい気分なのに、赤ん坊を見に来た旦那に教えたら、涙流して大笑いしやがった!全く!腹のたつ奴!
しかし、やっぱし赤ん坊は可愛い~!母の女の部分をメチャクチャにして出てきた恨みも気にならないわぃ。
しかし!病院的にもこんなにビリビリに裂けた妊婦も珍しいらしく丁度研修期間で来ていたらしい看護師のたまご達に、
「すみませんが、消毒するとき見せても構いませんか?」とお願いされ、もう、どーにでもしてくれっ!ってな感じで大股開いたアタシも、あ~ぁ、ホントに終わったな…と、おもったのでした…。
さぁて、いよいよ育児開始だわぁ!張り切って頑張ろう!と意気込むアタシにまたまた試練がっ!!!!
いよいよ腹はパンパンに膨れ、いつ陣痛がきてもおかしくない或る晩、夕食の片付けも終わり、やれやれと一息ついた時に腹がゴニョゴニョいいだした!初めての割りには落ち着いていた私はまずシャワー。そしてダンナの運転で病院へ。当然まだまだ出産には程遠く夜中じゅうウンウン唸っている傍らでダンナは何をしていたか?世のダンナ達は奥さんの腰をさすったりもんであげたりしてくれるらしいが、家のダンナも確かにそれはしてくれた…が、持参の本を読みながらむかっ。心が込もってなぁい!全く、六年がかりの超大作の子供が産まれようとしているというのに!痛みとイライラは頂点に達し爆発寸前の所で看護婦さんの「まだまだ産まれそうにないからダンナさんは一度帰ったら?」のお言葉を待っていたかのようにそそくさと帰るダンナ。全く、こんなときは男は邪魔なだけだね、立ち会い出産は死んでも嫌だ!と思った。さてさて交代で来てくれたお姑様が的確に腰を押したりしてくれたので一時間程仮眠をとったら本格的に始まった!子宮全開!看護婦さんの今よ!の声で陣痛室から分娩室へ移動、しかし!その分娩台が高い!ひぇ、なんなんだよ?と一瞬怯んだが、切羽つまってると案外なんでも出来るもんだ。まさに、ヒラリと分娩台に飛び乗ったのだ!すっげぇ。しかし、全開の割りには中々出てこず終いには腹の上から看護婦さんがグイグイ押しまくり。最後の息みよぉ~の声に最後の力を振り絞りおもいっきり息んだ瞬間!はい!止めて!へっ?そんなぁ~、止まらない~!パシッ!ビリビリ~!ズルズル~!
お分かりになります?パシッ=会陰切開の音
ビリビリ=会陰が裂ける音
ズルズル=赤ちゃんが出てきた瞬間
ほぉら、元気な女の子!と見せられ、ホントだったら感動的で涙涙の場面の筈が、明らかに裂けた感覚とグイグイ押された痛みと思いの外大量出血だったらしく、ボーとした頭にはなんだ、この物体は?酔っ払った実家の親父にそっくりじゃん!だった。最後の息みでビリビリに裂けた会陰の処理にかなり時間がかかったらしく、産まれたと聞いたのになかなか出てこない母子にお姑はかなりやきもきしたらしい。先ずは無事に産まれた事に安堵し、五体満足な事に感謝しながらも、母の体はボロボロで一週間で済む筈の入院生活は10日間に延びてしまうのだが、この間にも色々あるんだな、これが。