昭和を刻んでいた掛け時計を、
修理してもらいました。
30年近い沈黙を経て、再び時を刻み始めた掛け時計。
セイコーのトランジスタ柱時計「SonoLa(ソノーラ)」
昭和45年頃に製造されたもののようです。
この時計は、
わたしが高校生の時まで住んでいた家にあったもので、
おそらく44~5歳…ヴィンテージ品ですよ!
老朽化のため家屋を取り壊した際、
なんだか忍びなくて、
柱から外して持ち帰っていたのでした。
平成になり、誰もいない家で
電池の消耗に任せて時を止めた時計は、
電池ケースの部品も朽ちてボロボロ。
古道具に興味のない母は、
「修理するお金で新しいのが買えるのに」
とぶつぶつ言っておりましたが。
(おそらく亡き父も同意見でしょう、笑)
直って帰って来て、
壁に掛けてみたのがちょうど4時。
軽いような鈍いような中途半端な(笑)音で
ぽぁーん、ぽぁーん、ぽぁーん、ぽぁーん、と時報が鳴ると、
「まぁ懐かしい!」と言って笑いました。
「思ったよりちゃんと直ったよ、ばっちり!」と、
時計店のおじさんとのおしゃべりも楽しく。
半分諦めていたのに動いたときの喜び。
古い道具の魅力は、こういう部分にもあるんですよね。
さて、何歳まで動いてくれるかな、この時計。
注)
時計って、
もっと古い時計の方が直しやすいんだそうです。
部品の錆を落としたりすればいいので。
ですが、ちょうどこのくらいの時代のものは、
部品にプラスティックが入り始め、
ダメになった部分の代替品が無かったりで、
直せないものも多いそう。
動いてくれてラッキーでした♪
山本時計店さん、ありがとうございました。
--
<日付が変わった真夜中追記>
時報の鳴る時計があると、
1時間の速さが身に沁みます。驚きます。
現在は、
時報が鳴る時計って殆どないと思いますが、
これは、時間を体に叩き込ませるのに
ぴったりのツールですよ♪