久しぶりに訪れた場所から久しぶりに2駅歩く。

我慢できなくなるほどの暑さがやってきてからというものの、昼のうちから出歩いたのはこの夏初めてだ。

風が青空と曇り空とを交互に見せてくれる。


途中までは学校や公園などがあり、木陰が涼しい。

土のにおいがする。

蝉の声を聞いて歩くのはなんだか懐かしい。


線路沿いをしばらく歩く。

咲いているのは昼顔、オシロイバナ。

ひと月後には枯れた花に黒く小さな実がつくだろう。


コンクリートに囲まれた坂道の住宅街を抜ければ、それまでとは違った色と人混みが見えてくる。

街の端の小さなお店で友人の誕生日プレゼントを買う。

デパートではなかなか見つからない“あの人にぴったりなもの”が探せる、最近お気に入りの店だ。

私の誕生日に友人がくれたポーチと同柄のブックカバーにも出会えた。


そのまま帰るのが忍びなく街をぷらぷらしてみる。

吸い込まれるように古本屋に入り、そのままハシゴ。

今読んでいる本、借りた本、買った本、読みたい本がたまってしまった。

2軒目を出るとちょうど一番暑くなる時間。

逃げるように電車に乗った。


電車から見える川も夏色だった。


移ろい易きは空ばかり

心模様も同じならどんなにか楽だろう