買って読むほどではないと思っていましたが、テスト明けの開放感から病院の本屋でみかけて衝動買い。

バレーボール好きとして前からちょっと気になっていたのでイッキ読みしました。


表紙は母校・下北沢成徳のユニフォームを着て、スパイクを決めて喜んでコートを駆け回っている姿。

冒頭は全日本ジュニア、春高、シニア遠征など、横山友美佳の輝かしい未来を予感させる内容だったのが、

徐々にバレーボールが話題にのぼらなくなっていく。

しかし大学受験を次の目標としてかかげ、病院で抗がん治療を受けながらも志望校に合格。

目標に向かって常に全力以上の力で立ち向かっていく女の子の手記です。


物理的な刺激が発癌に結びつくということについては授業でも習ってきたので理解できるけれど、

精神的なものも関係してるってのも間違いじゃない気がした。

これだけストイックに自分を追い詰めたら、そりゃすっごいストレスだわ。

著者も自分で書いてるけれど、すごく負けず嫌い。

他人よりも自分と闘っている感じ。

あと、読んでいて感じたのが著者のプライドの高さ。

気高さ、誇りとも言いますか。

だから何かをやり遂げたなら、その結果ではなく達成感に満足できる人。

わたしとは対極にある羨ましくも充実した生き方だと感じました。


「1リットルの涙」や「余命1ヶ月の花嫁」の時は(編集部の思惑通りに)号泣したけれど、

この本では泣けなかった。

感情移入や同情をする隙がなかったんだと思います。

年下なのにすごい、と、ただただ感心するばかり。


著者は最後の方で、「もうひとつの夢は私の本を完成させること。」と述べている。

この本の初版が出版されたのは2008年5月22日。

4月17日に亡くなった彼女は本を手に取ることができなかったことをどう思っているのだろうか。



くしくも今日は、わたしの知人の本が出版される日だった。

大事に読みたいと思います。