お馬のお話を少し書くようになってから、他のことも思い出すようになりました。
今回は、牧場の方々が贈ってくださった印象深い物をいくつか…
北海道、でっかいどーなんだなって思う、手加減なしの贈り物
当時、牧場の方が贈ってくださるお中元やお歳暮の中で多かったのがメロンでした。
夕張メロンみたいに中のオレンジ色のマスクメロン
ハイセイコーのふるさとって書いてある箱に入ってたからハイセイコーメロンって呼んでたの(笑)。
えー、それが6個ほど入った大きな箱がいつも届きまして…
中にはそれを2箱贈ってくださるところもあったりして、事務所はメロンの甘い香が充満
いや、お気持ちはありがたいしわかるんですよ、お馬さん1頭買ったら高いですもの。そのお礼も込めてってことですよね。
でもね、事務所にはスタッフ4人しかいなかったの
冷静に考えてみて欲しいのです。同じ箱に入っているメロンは、同じ時期に食べごろになるということを
事務所の冷蔵庫なんて一人暮らし用のちっさい物しかありませんから、その日食べる分しか入れておくことができません。
なもんで、毎日お昼とおやつの時間にメロン各自最低でも四分の一がノルマでありますっ
来客があれば問答無用で、お茶
と一緒にメロン出す
それでも、消費が追い付かなくなってくると持ち帰りってことになるのですが、そうなると当然我が家の夕食後のデザートはメロン
さらに、消費が間に合わなくなってきたら同じフロアの他の会社にプレゼント(笑)。
さらにさらに、どうにもならなくなったら帰宅途中に友人の勤め先へ寄って、「はい、これプレゼント
」とか言って有無を言わせず持たせる荒業
私はあの頃で、一生分のメロンを食したと思います
牧場の方曰く「いろいろ贈ってみたものの、どの馬主さんも一番喜んでくれるのはメロンだった」とのこと。だから皆さん申し合せたようにメロン贈ってくれたのねー
とある牧場さんは、飾り気のない大きな茶色の紙袋でお歳暮を…
ナンダロカ
開けてみたら、一口サイズの珍味がパンパンに詰まっているではありませんか
なんで珍味ーーーー
「仕事終わってから会社でちょっと飲むのにいいっしょ
」って
いやいや、会社の中で飲んだりすることナイんですよ職場ですから
とは思ったけれど、気遣いだろうってことで…ね
そして、私が一番途方に暮れた贈り物は、もう年の瀬も迫った頃に長方形の箱に入って届けられた。
なんだかずいぶんと長い入れ物だが、なんじゃこれは
パカッと開けて絶句…
新巻鮭1本ドーーーン
何回も言うようですが、ここは事務所なの…会社なの…
でもってね
果物ナイフしかありませんからーーー
どうしたらいいの？鮭1本って…木彫りの熊でしか見ないよ…
会社の冷蔵庫にも入るわけないし、もう年末のお休みになっちゃうからすぐに切り分けて皆で持って帰らないといけないし。
仕方なく、小さな給湯室で果物ナイフによる解体の巻
切り分けてるときに、隣の会社の子がきたので（フロア共同で使う給湯室）、鮭は好きかい？と言って持って帰らせる私
でも、今になって思えば確かあの子の家は寿司屋だった ごめんね無理に鮭持たせて
以上、北海道人から贈られてきた豪快な品でございましたー。
その昔、北海道出身の人に北海道話をしていて言われたことがある
「君の北海道は間違っている！」って
でも、その人は札幌出身だから北海道っつっても都会なのよねー
すごーく長い雲だったなー
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2020年11月13日 19:00