放たれる | 脳内図書館

放たれる

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要は、わたしのコレは昔から持ってる厄介な持病みたいなもんだ。
恥ずべきコレをみんなに悟られないように、どれだけ必死になって生きてきたことだろう。

コレを隠し通すためなら悪魔に魂だって売った。

だってコレを知られたら、わたしは皆に蔑まれ、天涯孤独になってしまうに違いない。
そして何より、コレを認めたら自分はどうしようもなく劣った人間なのだと証明してしまうことになる。

それは死を意味する。

自分を演じることは、生きていく手段だった。
自分が描く自分を、完璧にこなすためなら、自分の魂を殺しても構わないとさえ思っていた。


悲しいかな、結局そんな生き方が、一番恐れていることを招いてしまったのかもしれない。


…わたしが孤独だったのは、コレを持つ自分を隠そうとしていたからだ。
わたしはありのままの自分を恥じるのをやめるべきだ。

孤独への恐怖はそこで放たれる。