四歳児 | 脳内図書館

四歳児

『素敵ですね』
と言われたら
自分よりもっと素敵な人が浮かんできて
あの人がここにいたら
みんなわたしになんか目もくれないだろう、と思う


『大事なんです』
と言われたら
そんなたくさんの中のひとりに過ぎないんだから
あまり真に受けないようにしなきゃ、と思う


うまく受け取れない

失礼だ



ネガティブ
防衛的
強引な比較
自尊心の欠如


わかっていても
やっぱり怖い



『わたしだけ?』と聞く
何度も何度も確認する


四歳児みたいに


わたしだけ
なんて

幻想で滑稽



それでも
不安で
寂しくて
耐えられない


天涯孤独

世界から取り残される絶望




いいや
言葉は求めていない




この感情は
幼少時代の名残り


今の状態は
『退行』



ちゃんと把握してる



自分を否定せずに
相手を非難せずに
事実をそのまま
受け入れる



立派な正論



知識は役に立つ




それでも
情動は
なんて強烈なんだろう

寂しくて
痛くて
耐え難い