性の執着からの解放 | 脳内図書館

性の執着からの解放

『この人、素晴らしい!!彼の才能を自分にも取り入れてやろう。わたしにはその素質があるから絶対出来る。』と心底思った。

その瞬間気付いた。
『素晴らしい人』の対象が女性ではないことに。

こんなこと、今まであっただろうか。
いや、なかったから事件なのだ。

何度となくトラウマ的な恐怖に煽られ、半ば強迫的に『女である自分の価値は性的魅力しかないのだ』と言い聞かせてきた。
この信念を崩さなかったために、いつも女性の性的魅力、しかも多くは内側ではなく外側にひたすら執着してきた。

そんなわたしが、こんなにも自然に、彼の内面から発されるものに心動かされ、共感している。

これは、とんでもない事件じゃないか!!!


性への執着から解き放たれたのか。
多分、そうだ。
いや、そうに違いない!!

今、自分がニュートラルだということを、とてもよく感じられる。

この心地良さは清々しい。
初夏の風の匂いがしてくるようだ。