simple | 脳内図書館

simple

この苛立ちは何なのかと
数日間自分を探っていた

そもそも苛立ちとは
何かを隠すための感情

苛立ちの奥には恐怖がある

その恐怖の正体は「違い」
だった

わたしは他者との違いを恐れている

違いは自分を脅かすものだと思い込んでいる

更に突っ込むと
わたしは自分以外の誰かではないこと
すなわち「自分だということ」を恐れている

だから違いが怖い


そこまで辿り着いたとき

なんだ
違いを感じているだけなのか

と気付いた

違いとは個性であり
アイデンティティ

要は他者との関係によって
自己を認識しているだけ


とてもシンプルだった