ゆりかご
いまだに、真っ暗な洞窟の奥には、とてもこわがりのわたしが震えています。
もう傷付かないために、最初からぜんぶ諦めてしまおうと決めた、灰色の目をしたわたしが居ます。
ある物事を「最悪」だと決め付けてしまえば、それ以上恐ろしいことは起こらないから安心なのです。
逆説的ではありますが、希望を持つことこそ最も恐ろしい。
だから現実をよく見つめてみるより、最初から知っているものに頼ってしまいます。
そんな自分を、大きく揺さぶる人が居ます。
彼は一体、どうしてあんなにパワフルなのか・・・
ただ一緒に居ると、とても心地がいい。
初めて感じる微妙な感覚に、しばし身を委ねてみることにしました。
地割れしたアスファルトとアスファルトの間に、精神統一して降りていくようなイメージです。
