どうしようもなく傷付き易い | 脳内図書館

どうしようもなく傷付き易い

ここのところ、またまた色々なことがあり、恥ずかしながら「自分って本当に傷付き易いなぁ・・・」と感じることが多々あります。

まるで子供のように、どうしようもなく傷付き易い。
だから心を硬くして、感じないようにしてきたんだなぁと改めて気付きました。

傷付くのが怖いために、心を硬くして、感受性を鈍らせる。
それ故、嫌なことだけではなく、嬉しいこと・幸せなことにも鈍感になってしまった。

ましてや繊細で微妙な感情など、殆ど感じられなくなっていたことに気付きました。

実は、そこがまさに、自分の唄に足りなかった部分なんです。
日本人の感性の特徴とも言えるような、細やかで柔らかな部分。

これをなくして音楽で自己表現など出来る訳がない。

だから、わたし、もっと感じたいと思うのです。
とてもとても怖いことですが・・・
勇気を持って、この硬いものを開け放ちたいと。



敬愛する茨城のり子さんの詩『汲む』の中にこんな一節がありました。


『・・・大人になってもどきまぎしたっていいんだな

 ぎこちない挨拶 醜く赤くなる

 失語症 なめらかでないしぐさ

 子供の悪態にさえ傷ついてしまう

 頼りない生牡蠣のような感受性
 
 それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

 年老いても咲きたての薔薇 柔らかく

 外にむかってひらかれるのこそ難しい
 
 あらゆる仕事
 
 全てのいい仕事の核には

 震える弱いアンテナが隠されている きっと・・・・・・』


彼女の詩を読んで、「頼りない生牡蠣のような感受性」を、大切にしていこうと、優しく思うことが出来ました。

明日は出来るだけ、裸の自分を表現できたらと思います。