無音がpanを振る | 脳内図書館

無音がpanを振る

思考と感情の量産をストップさせている。

いつも無意識に垂れ流しているそれらは、今この状況下では、致命的な足枷になってしまうから。

音でいえば、ちょうど中域辺りをカットする感覚に似てる。

静かだ。
静寂。
フラット。

無音がpanを振って、左から右に、左から右に突き抜けていく。

「なんだ、わたし出来るじゃないか。」と思った。

いつも思考と感情に翻弄されているくせに。

コントロール不能だなんて嘆いているくせに。

今確かに、ニュートラルに落ち着くことが出来ている。

現実を感じるとは、この感覚なのだろうか。

自分を浪費せず、使うべきところにエネルギーを費やすとはこのことか。


泣いても笑っても、あと少し。