天気雨
雨に降られた。
天気雨。
今日に限って日傘も持たずに家を出た。
濡れないように努力するのをやめて、「まぁ、いいや」と雲に身体を預けると、ミストシャワーを浴びているみたいにキモチ良くなった。
通り道にある緑の公園が、霧雨で霞んでいる。
幻想的な光景に、シャッターを切らずにはいられない。
レンズ越しに見える世界に心奪われながら、ふと「自分は最近何をしていたんだろうな」と思った。
わたしの描き出す世界は、今日の天気のように、いつも雨が降っている。
晴れているはずなのに、雨。
そのせいで見晴らしが悪い。
本当は晴れているのだ。
理想を実現するため、意志を貫くために、自分の甘えを許すのはやめようと決めた。
被害妄想は、突き詰めれば甘えであると自覚出来たからだ。
雨を降らせるのをやめれば、視界は開ける。
現実は、どこまでも青く澄みきった空が拡がっている。
眼を、開けよう。
