イーディ写真集 girl on fire
60年代のカリスマ、イーディ・セジウィックの全生涯が描かれた写真集をついに購入した。
アンディー・ウォーホルのスーパースターであり、ボブ・ディランのミューズだった彼女。
彗星の如く時代を駆け抜けたその美しくユーモアな姿は、誰もを魅了してしまうだろう。
未公開写真や、友人によるインタビュー、彼女自身の言葉と共に、イーディの短くも劇的な28年間を様々な視点から追うことが出来る一冊。
偶然、彼女の写真を目にしたとき、何か物凄く必然を感じた。
脊髄に血が昇っていく感覚で、すぐにその美しい女性のことを調べた。
結果、イーディ・セジウィックだと知った。
成る程、惹かれるわけだ。
壮絶な幼少期。
不規則に現れる光と影。
まるで子供のように自由奔放で、少女のように儚く、美しい。
破滅へと向かわずにはいられないその心の動きが、手に取るようにわかる。
いつもみんなと一緒。
いつも踊っている。
いつも笑っている。
いつもふざけている。
いつも天涯孤独。
いつも不安。
いつも淋しい。
いつも混沌。
彼女を知った直後、仕掛けられていたかのように、イーディの半生を描いた映画『ファクトリー・ガール』が公開された。
迷わず観に行った。
ああ、ちょうど一年前だ。
この本を手に取ったのもきっと偶然じゃない。
ここから、今の自分に必要なメッセージを受け取るためかもしれない。
もし、彼女が今頃生きていたら・・・
そんなことを思う。