世界を半分しか知らない | 脳内図書館

世界を半分しか知らない

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涙が止まらない。
なんでだろう。

きっとバイオリズムが低下している時期なんだ。
悪あがきはやめて思いきり泣いてみたら、子供の頃と同じ泣き声になっていることに気付いた。


最近、自分の現実を正面から受け止められるようになってきつつある。
自分はどんな人間なのかが随分わかってきた気がする。

認めたくなかったわたしの裏の顔と必死で向かい合う。
裏の顔とは、【月の娘】と表現していた自分の一面である。

冷酷で、狡猾。
常に被害者意識。
欲求を素直に伝えられないが故に操作的になる。
自分を護るために相手を打ち負かすまで攻撃する。

わたしは醜く、とても弱い。

自分を卑下している訳でも、憐れんでいるわけでもないが、自分という人間を正確に見つめれば見つめるほど、つくづく可哀相な奴だと思う。
傍観して、冷静にそう思う。

愚かな人間だ。


涙が止まらない。
なんでだろう。

淋しい、哀しい。
喪失感が付き纏う。


わたしは世界を半分しか知らない。

暗闇に浮かぶあまるい月しか見ることが出来なかった。
太陽の存在など信じることが出来なかった。

だから、信じてみよう。

月も太陽もあるということを。
闇も光もあるということを。
夜も朝もあるということを。

信じてみよう。

せっかく生まれてきたんだ、世界を丸ごと知りたい。
重苦しい自分の妄想世界を打ち破って、現実世界を生きるんだ。


・・・写真は赤坂駅の壁画。
やはり何度観ても息が止まりそう。
美しい。

19日は、ステージで桜の雨を降らせます。
もちろん、音と声で。

早く皆さんにお会いしたいです。