青い数分 | 脳内図書館

青い数分

mica's Qualia-090305_163903_ed.jpg

夕方から夜に移り変わる数分、『青い時間』に、わたしは高いビルとビルの間で、空に埋もれるように光を放つ白い月を見上げていた。

青が、毎秒濃く深くなっていく。
青が、地殻から無音で唸り声を上げる。

凄いパワーに立ちすくみ、涙ぐんだ。

青が、街に、人に、侵入していく。
青が、わたしを捕える。

知ってる。
小さい時からずっと、傍に居てくれた。

青に、動けないくらい強く抱かれて、わたしの古い細胞は死に、新しい細胞が生まれるの。

あなたの匂いは、春の匂い。
イノチの匂い。

…たった数分の出来事。