❤スゥイートキャンディ️❤️ (19)

テリュースは、レイクウッドで一晩過ごす事になった。

キャンディや、新婚夫婦達に囲まれて穏やかな夜だった。

「アーチー 、ハムレット千秋楽の日にスゥイートキャンディの薔薇を贈ってくた礼が今頃になってしまい悪いな、あの時はびっくりしてどうすれば良いのかと悩んだんだものだよ。けれど、その後の事はみんなもよく知っての通り、スザナも亡くなり俺は少しの希望を持って手紙を書いたんだ。キャンディからの返事が来た時は より一層の希望が見えてきて今日に至ったわけだけど…」

テリュースは、アーチーにそっと話しかけていた。

キャンディとアニーは離れた場所で今日の式の素晴らしい出来事を語らいながら皆からの贈り物を開けては、はしゃいでいた。

アーチーは、いきなり語り出したテリュースの目を見て、

「今度は君たちの番じゃないのかな⁉︎」とウインクした。

君たちの番…アーチーの言葉にテリュースは、キャンディの方へ目を向け アニーとはしゃいでいる姿を見て頷いていた。

同時に俺が幸せにできるであろうか⁉︎
と、多少不安もあった。何故ならキャンディは、突然俺が来たことに呆れてやしないかなど、つまらぬ疑問が湧いては消え湧いては消えていた。

ただ、キャンディが未だ独身であることはテリュースの心を安堵させていた。

アーチーにはテリュースの気持ちがよくわかっていた。

「キャンディは、ずーっと君しか心にないよ!」そう言うとアーチーは、二人のいる場所へ行った。

テリュースは、誓った!

キャンディを幸せにすると。

今はしゃいでキラキラ瞳を輝かせているキャンディを今度こそ本当に俺が幸せにすると…