❤スゥイートキャンディ️❤️ (15)

時は夏の終わりを告げようとしていた。けれどまだまだ汗ばむ日も幾度となくあった。

テリュースは部屋の窓辺でひとり ハーモニカを吹いていた。

"過ぎ去りし日" ※スコットランド民謡で、日本では蛍の光※

イギリスのセントポール学園での日々を懐かしむように吹いていた… 「ここは、偽ポニーの丘と言ってね、私の茂みなの。だからここでタバコを吹かさないで欲しいの
タバコの代わりにはい!これ!タバコふかしたくなったらこれを吹くのよ」と言って、キャンディが愛用していたハーモニカをテリィに渡した日のことが、今でも鮮明に目に浮かぶ。

「俺と間接キッスがしたいのかい?!」

キザなセリフにテリィは、ほくそ笑んでしばらくハーモニカを吹いていた

その時ドアのノックがした
テリュースが返事をすると、家政婦は郵便ポストに来た手紙を手渡し、また一礼して部屋を出て行った。

ピンクの優しい模様の手紙
テリュースは一目で誰から来たのかわかっていた。

テーブルからペーパーナイフを取り出すと一目散に封を切り手紙を読んだ。

テリィの瞳は煌めいていた。
今すぐキャンディに会いたい気持ちを抑えられないほど心の中は熱く燃えていた。

残りの休暇はあと3日だった。

テリュースはいてもたってもいられなかった。もし、キャンディに新しい恋人がいたとしても どうしても一目会いたくて仕方がなかった。

テリュースの心は手紙を読んだ瞬間から決まっていた!
内緒でキャンディに会いに行く!
「俺は賭けをしに行く!」
何があろうと今度は俺から手を引くことはないと心に誓った。