❤スウィートキャンディ️❤️ (14)

キャンディの頬にはまだ涙の後が残っていた。

そっとテリィーからの手紙の文字をなぞって大切そうに もう一度胸に抱きしめた。
ハムレットを観に行かなかったことを残念に思いつつも、またこうして昔の二人に戻れる希望が湧いてきた。

キャンディは、テリィーに返事を書くことにした。

今もストラスフォード劇団に所属していることは知っていたので、手紙はそこに送った。

朝の出来事が今では爽やかな気持ちとなりキャンディは、テリィーに自分の心境をしたためていた。

『親愛なるテリィー

お手紙とっても嬉しかったです。
テリィーのハムレットが、大成功だったこと心よりお祝い申し上げます。私はずーっとあなたのファンとして心の中であなたのハムレットに盛大な拍手を送ってたのよ!あなたは有名人で、私は相変わらずポニーの家のお世話と看護婦のお仕事で駆けずり回るひとりの平凡な女ですもの。これから昔のように仲良くできることを心から喜んでます!ますますの活躍を期待してます!

身体には気をつけてください。
では、またね!

親友キャンディス.Wアードレー』
なんども書き直してやっと書き上げたキャンディは、ほっと一息ついて、窓の外のお父さんの木を眺めていた。
季節は夏の盛りだった。

アニーはアーチーの肩にもたれ朝の出来事を思い出していた。

「これでよかったのよね」
キャンディの心の氷が溶けて夏の日差しの中で弾けて欲しいと思った。

朝と打って変わり素敵な予感のする夏の陽射しが二人の顔を照らしていた。